もし部活を一つの料理に例えると、その部員はその料理の材料となる。
吹奏楽部という料理には部員という材料(人材)がいる。
コンクールを意識し始めたとき、私は先輩に1st(クラリネットの1stは吹奏楽の花形的存在)になりたいと言った。
それは、必要な材料になりたかったから。
でも
今より少し前からわかってしまった。
それは、私は一つの音楽を作るにあたって、必要な材料になれなかったこと。
それは=不必要な材料
部活を作るには、私は必要な材料であると考えたい。
でも、コンクール間近の今、曲を作るにはいらない材料であると。
痛感させられ、絶望した。
今まで感じていた焦りも不安の気持ち、練習の結果がこれか。
そう思うとだんだん力が無くなってきた。
やる気がない、とまでは絶対に言いたくないけど、でも体が疲れたみたい。
きっと後悔している。
私じゃなくて、ある人が。
もう私は1stという人を引く立場でいてはならない。
やっぱり、私には人を引っ張る力は人よりなかった。
言われる言葉に不安になりながらも着いていく。
そういうことしかできない自分に絶望して、変えようって思ったのに。
だめだった。
疲れた。
私の理論であれば、必要のない材料は排除すべきと考える。
でも、今の私はそのようなことを言える立場でなかった。
だって、私、いつ排除されてもおかしくないんだもん。
唯一の取り柄も色をくすませて消えた。
もう、戻らない。
帰りたい