ボスに声をかけて

言えなかったことが言えた翌日


メンバーの1人がぶち切れて

迷惑さんを除いた5人で

ボスと話がしたいと言い出した


新ボスが来て半年

まだ初々しい若者には

彼のお母さん世代もいる

女性たちのあれこれは

なかなか相談しにくいもの


迷惑さんが半年経っても

まるで態度を変えない

仕事の姿勢もスキルも

まったく進歩していない現状


何かを変えてほしいが

まずは現状を伝えるべきと

アソシエイト2人以外の

私たち3人が代表して挑んだ


3人になったのは

迷惑さんを1人が居残りなのも

気まずいということと

アソシエイトさんは

ボスと話す機会が多いから


簡単な業務を少しだけという

甘すぎるやり方が

それ以上増やすことができずに

数ヶ月過ぎてしまい

増やせないのは

あまりにも間違いが多くて

確認作業の負担が大きくなってきた


新人が入れば当然だけれど

通常1か月で離れられるところ

半年経っても付きっきりなのは

やっぱりおかしい


50代後半過ぎての転職は

私も人のことは言えず

耳が痛いのだけれど

覚えが悪いのは仕方ない


けれど言う通りにもできず

自分の言い訳や主張に声を張り上げ

偉そうな態度でグタグタ言ってくる


それは同年代の私でも

フォローすることはできない


最初はわけがわからなくても

とりあえず言う通りに進めて

次は自分でやってみると

わからないことがわかり

聞きながらでもやってみる

その次は失敗しながらも

なんとかやれるようになり

それを繰り返していくと

自分なりに工夫できるようになる


振り返ると

そんな道のりだったと思う


決して楽ではなかった

自分なりに苦しみながら

ときには楽観的にとらえ

けれど自分を見失わず

緊張感を持ちつつ

適度に力を抜きながら

体と心を労ってきた


プライベートでは

悲しい出来事もあったし

毎日必死で闘い抜いた


それはさておき


同年代で気持ちはわかるが

そもそもの人間性が違い過ぎて

嫌悪感すら持つようになってきた


チームの人たちは一回り以上若い

たぶん気持ちまではわからない


それでも仕事をちゃんとしていれば

これほどの批判はなかったと思う


個人情報を扱う仕事であり

責任は重大というのも

多くの仕事にあるだろうけど

その自覚のなさ

責任の重さを理解せずに

自分の判断を押し付けてくる

というのか

そもそも考え方が偏って

間違った判断が露呈すると

「勘違いしてた」

という安易な言葉を口にする


そこまでいくと

同じ仕事をするメンバーとしては

とても信頼できないという

限界に達してしまったのだ


それにしても

チームの1番若いメンバーが

声を震わせて訴えたのだけれど


若いボスには

今ひとつだったかもしれない


その上の上司が

何を言ってもどこ吹く風の人


ただ1つボスには

人の話をしっかり聞いて

しっかり答えるという良さがある


いい加減な仕事をしない


人事も含めて

今すぐ解決できる問題ではない


けれど

自分たちの考えを聞いてもらえた

という今回の出来事は

必ず何か進歩につながると思う


半年かけてやっと

ボスとの距離も縮まった気がする


課の中で1番若い

1番パワー溢れる人物


政治と同じで

若いパワーに期待する私