大学で戦争の社会史を学び

特に興味の深かった

シベリア抑留についての研究が認められた


奨励賞を受賞することになり

昨日 贈呈式があった


その場に駆けつけたかったのだけど

Zoomで中継があるというので

家で待機することにした


9年近く研究を続け

娘の努力は見てきたけれど

研究というものは長く険しいと

思い知らされた


そばに付いていたわけではないが

その9年の歳月の間にも

いろいろと人生のイベントもあり

悩んだり、もがいたり

その道はまっすぐではなかった


気持ちはまっすぐのつもりでも

きっと曲がりくねっていただろう


娘がスピーチで語っていた

シベリア抑留経験者の話を聞き

命を削って話をしていると知り

怯んでしまったと

でも今思えば

戦争の記憶を残す

活動をしている人たちがいる一方

戦争を経験したからこそ

語りたくない人たちもいると

同じ経験者でも

インタビューした人と

語らない自分の祖父がいて

そのどちらも人間なんだと


シベリア抑留の実態も貴重だが

その後どんな人生を送ったのか


戦争の経験者は高齢になり

語り継ぐ人が少なくなった


世の中の平和を願い

思いを馳せた日から

娘たちの研究は始まった


母親として娘の応援団になろうと

どんなときも寄り添ってきた


気がつけば

立派に成長した我が子

人間としての深みを増して

生きいることを誇りに思う


劇団四季の昭和の3部作

戦争を題材にした物語

それがきっかけだったように思う


大好きなミュージカルを観た

私たち3人(長女と次女)


今でも舞台鑑賞が楽しみだ

まさかあの昭和の3部作が

娘の心を動かしたとは


人生は出会いによって

方向が決まっていくのだ


これから先も道は続いていく