黒南風~くろはえ~ -4ページ目

連続小説 キウイ

「あ・・・どうもありがとうございます」

道路に転がった買い物かごを手繰り寄せ、

108個のキウイをせわしなく拾い集めながら洋子は言った。


異様に低い姿勢で拾い集めていたため

タイトなハーフパンツの下からのぞかせる真っ赤なスウェットパンツが

大地をぬらすミルクを吸い込み真っ黒になっている。


しかし洋子はまったく気にも留めていなかった。


それよりも目の前の人物の首が取れかかり、

手が一本足が数十本、

そしてわけの分からない肉の塊が彼の体の至る所から漏れ出しているのを

彼女は半ばエクスタシーに落ちた感覚で見つめていた。


「あの・・・・お名前は・・・?」


洋子は鳩が豆鉄砲食らったような顔で見つめている彼にそっと問うてみた。


もちろん、洋子の上半身はタイトな七部丈のノースリーブの下から覗かせる

真っ白なダウンジャケットからもの凄い勢いで流れ出す羽毛を止められずにいた。


「・・・・・・・・・・・・?」


彼はぼんやりと虚空を眺めたまま、その腐りかけの唇を動かそうとはしなかった。

いや、動かす方法を忘れてしまったのかもしれない。

彼の耳たぶは、そう思わせるには十分すぎるほど立派な福耳だった。


そのとき


「うるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるる憂売るるるるるっるっるるるるるっるるるうるうるるうううるるるる」


洋子は突然叫びだした。ずいぶんおなかが減っていたようだ。

そういえばあの夢を見てから何も口に入れてない。

とはいえ、それゆえにわざわざキウイを108個も買ってきたのだが。


しかし今はこの腹の鳴りを止めなくてはいけない。

何か食さなくては。

手持ちの食材はいまキウイフルーツしかない。

だがキウイは皮を剥かなくてはいけないし、そもそもあまり好きではない。


焦りが募りパニック状態に陥りそうになったとき


私の目の前にひたすら体から肉を出す男の姿があった・・・・・


つづく

調子こいてみた

こんにちは!くろはえでっす!

いやーいつもみなさん僕のブログ見てくれて本当にありがとうございます!

なんと!!!!!




実は!!!!!



いつの間にか!!!!!




このブログ!!!!







訪問者が10人こえてたんですよ!!!!



いやー感慨深いですね。

ひとえにみなさんのおかげといいますか、

こんなつまらない日記みたいなものを読んでくれる皆さんは

本当に天使みたいな方に違いないwww



始めたころはここまでになるとはまったく想像してなかったのですが・・・

やはり継続は力なりですね!
これからもみなさんよろしくお願いします!

ほな。

吊るされていますか??吊るしたいと思っていますか??教えてgoo!

吊るされてる。吊るされてる。
みんな、みんな、吊るされてる。

赤子も、年寄りも、男も、女も、みんな、みんな。

黒い糸。白い糸。太い糸。細い糸。
たくさん種類があって、見ててとても楽しいの。

たまに糸が切れ掛かってるヒトがいるけれど
すごく不安。すごく不快。

だから私がエイッて思うと、
大きなはさみを持った作業着のおっさんが糸を切ってくの。
うれしいの。よ。

あなたは解き放たれたいのかしら?

それとも

ただ踊りたいだけ?

壁の近くにいるヒトはもう駄目。
ゴツッてなっちゃう。遅かれ早かれ。誰彼かまわず。

眼下に広がるのは暗いお空のようなもの。
落ちたら戻ってこれないけど、
そこがいったいどのような世界なのか。わからないわ。

しびれます。痺れます。しびれるって言ってるじゃないの。
ゆっくりと迅速に。

楽しげに囁きあっていた吊るし人間たちは。

次第に。

言葉を。

軽んじるようになり。

行動すらも。

その範疇に組み込まれ。

遂には思念すら。

お伽噺の国にお引越ししてしまいました。

彼らは。悲しいのでしょうか。怖いのでしょうか。苦しいのでしょうか。辛いのでしょうか。嬉しいのでしょうか。意地汚いのでしょうか。心揺るがないのでしょうか。愛を嘆くのでしょうか。微笑ましくも苦々しいのでしょうか。荒ぶるのでしょうか。

わたしは

思索しました。


気持ちが悪くなったのでコーンポタージュ風ミネストローネを中華スープとして飲みました。


ぺっぺっ。