電車でGO!新幹線編専用コントローラの修理。 | かまたさんの…

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とにかくいろいろやってる備忘録。

壊れた人がかなり多いであろうものです。これ書いたら業界に消されそうですが書いちゃいます。

 

注意!この情報はあくまで参考程度のものです。素人が壊れたコントローラーをばらしてなんとなく調べた程度のものです。私はこの情報をもとにして修理を行いましたがこれで直るかは知りませんし悪化しても知りません。もっというとハンダゴテでやけどした、とかも知りません。

 

このコントローラーの故障で多いのが両ハンドルの動作不良。EBから抜けない、P1にしか入らないなど。これは両者ともに内部の抵抗器の故障で起きている不具合です。

マスコンハンドル側は390Ω(文字3900)の抵抗と100Ω(文字1080?)の抵抗、ブレーキ側は560Ω(文字5600)の抵抗です。普通のチップ抵抗の読み方が使えない(読み違えてるかも。)ので注意してください。ブレーキ側は一つだけ違う(文字1000?)抵抗が入っていますが多分0Ω抵抗かと。1kΩとの噂を聞き、実装してみたのですがB1から抜けずB7はすっとばされました。E-E-6-5-4-3-2-1-1。無茶苦茶です。

ちなみに使用されているチップ抵抗は1608サイズぐらいです。むちゃくちゃに小さい(1.6mm*0.6mm)のでハンダゴテの取り扱いに不安がある方はヤフオクで修理を請け負ってくれる人がいるのでお願いすると良いでしょう。(私ではないですよ)3000円でした。けっこう面倒なので往復送料を惜しまない方ならいいかもしれません。知り合いにはんだ付けが得意な方がいたらそれでもいいです。

 

さて、修理手順の前に必要なものをご紹介します。

1.ハンダゴテ。これは当然。

2.ハンダ。銅線のはんだ付けに必須です。

3.テスター。おかしい抵抗を見つけ出すのに必要です。

4.ピンセット。上記の通りクソ小さい抵抗をつけます。いくら指が丈夫でもやけどは避けられません。これでしっかり抵抗を押さえてください。

Ex.半田吸い取り線。なしでもいいです(私は使ってません)が丁寧な仕事が好きな方はしっかりハンダを取ってから付けると良いでしょう。勝手にしてください。

 

もう一度注意事項を簡潔に。

これやって悪化しても怪我しても知りません。自己責任でやってください。

 

修理手順

Chapter1・分解

1.裏のネジ6本を抜いて底面を開けます

2.マスコン・ブレーキのうち症状が出ている方のレバー基部のネジ3本を取ります。

3.レバーを筐体内部に押し込むようにし、基板を取り出します。このときやたら太いバネが外れると思うのでどうなっていたか覚えておきましょう。

Chapter2・修理

1.(面倒ならやらなくても結構、ですがここからの作業が面倒になります)取り出した基板からVDD、BRAKE(MASKON)、GNDの3本の線を取ります。VDDが赤と覚えればそのまま残り2本も並びどおりに付けるだけなのでそう覚えてください。

2.お手持ちのテスターを使っておかしい抵抗を見つけてください。いくつか抵抗値が無限大、非導体になってしまっているものがあるはずです。私はマスコン側390Ωが3個、ブレーキ側560Ωが2個と0Ωが1個だめになっていました。

3.おかしい抵抗を適切なものに交換してください。マスコン側は390Ωと100Ω、ブレーキ側は560Ωと0Ωです。はんだ付けのやり方は適宜調べるなり教わるなりしてください。

4.(作業に自信がある方は不要です)取り付けた抵抗の抵抗値を測定し直してください。小さいのでハンダで導通してしまったりするのでその場合はやり直してください。

5.(1.)で取り外した3本の線をもとに戻してください。VDDが赤、そのまま並んで白、白です。線をねじらない、交差させない、を原則としてください。

Chapter3.組み立て

分解の逆です。ノッチ段を感じさせる板バネを入れ忘れないように。

Chapter4.動作確認

新幹線編を起動して500系を選択してください。ノッチ段が全部うまく動くかの測定はP13まである車両でないとできません。0系などはP10までしかないので11-13が直ったかどうかわかりませんね。


うまくいきましたか?いかなかった方はやり直すか知り合いに投げるかしてください。無理だ、と思ったらやめましょう。基盤のパターンは意外と弱いもので数回強引にやり直したりすると剥がれて本当に面倒なことになります。直せないことはないですがそうなる前にやめておきましょう。