![$黒々メガネの小説読書日誌](https://stat.ameba.jp/user_images/20110416/19/kurogurosyousetu/7e/95/j/t02200220_0300030011169531957.jpg?caw=800)
テンペスト 池上永一著
~あらすじ~
誰よりも聡明な少女・真鶴は、女であるというだけで学問を修められないことを不公平に思っていた。跡継ぎと目されていた兄の失踪を機に、宦官・孫寧温と名乗り、性を偽って生きていくことを誓う。
科試に合格した寧温は、王府の役人として、降りかかる難題を次々と解決し、最速の出世を遂げていく。
そんな寧温を阻む、数々の敵。遂に謀反人として八重山に流刑にされた寧温は真鶴に戻り、九死に一生を得る。その類稀なる美貌と才覚を見初められ、自分の意思とは裏腹に王の側室として王宮へ返り咲くこととなる。
琉球に生きる一人の女の一生を描いた長編
(wikipediaより一部改修)
まずですねこの作品はとっても
分厚い
個人差はあると思いますが、かなりの読み応えです
勿論、分厚いぶんストーリーも壮大で、おもしろいです。
もう一つのいいところは、この作品では一人一人の人間が、とても人間らしいところです。
たとえ味方や主人公であろうと一時の感情にまかせて間違えてしまったり、どんな悪役でも情に厚い一面みせたりします。
そういう人間の持つ儚さがとても強く表されています
ただこの作品は伏線の回収がいまいちだったり、全体の流れがバラバラだったりした気がします