NHKドラマ『Shrink~精神科医ヨワイ』
第2話を、昨日、見逃し配信で見ました(昨日で配信終了)。
第2話で取り上げられたのは、双極性障害(ドラマでは双極症)Ⅰ型。
ドラマの内容については、とくに何もないのですが、
ひとつだけ、ひっかかった(考えせられる)シーンがありました。
双極性障害Ⅰ型の診断で、精神科病院に入院している玄さんに、
玄さんと同じ病気の入院患者が、話しかける場面です。
男性は、自身が病気のために仕事や家族を失ったことを話したのち、
「でも病気は、コントロールできるようになる」と、玄さんを励まします。
それに対して、玄さんは、歌いながら踊っている女性に目をやって、
「ああなっているわけじゃないですから」と返します。
そのあとの会話。(正確ではないですが)
男性:「ははーん、あなたは、まだ、病気を受け入れていないんだ。」
玄さん:「、、、、、、、、」
男性:「だって、ここの人たちを見下しているでしょ。 自分も仲間なんだと思っていない。」
玄さん:「、、、、、、、、」
私自身、何度かの入院経験がありますが、
同じ病院に入院している人を「仲間」と思ったかというと、
症状が重い時は、そんな余裕がないし、
落ち着いてきて、他の入院患者と言葉を交わすようになれば
言葉を交わす者同士には、仲間意識のようなものができますが、
ごくごく限定的なものです。
同じ病院に入院していても、
疾患名、病態、程度、年齢、発症年齢など、
みんな違います。
最後に入院した病院は、重度認知症の高齢者が多くいました。
同じ病室で生活することは、正直しんどかったです。
私は妄想型の統合失調症です。
同じ病気を体験した者ならではの「アルアル」がある一方
共感できない領域なんて、いくらでもあります。
まして、他の疾患(うつ病など)となると、まったく未知の領域です。
何を言いたいのか、
わからなくなってきましたが、
玄さんの反応は、差別・偏見にあたるのだろうか、
私は、どうなんだろうか、
と、自分に問い続けています。