母の口癖は、
「わしは、食べ物を粗末にしたことは、一度もない。
食料難の時代を知っとるでな」。
昔から、食べ残したもの、処理に困ったものは
ラップで包んで、冷凍するのが常です。
しかし、いちど冷凍室に入れたものを
冷凍室から出すことは、ありません。
少し前、食事で残したものについて、
母:「ラップに包んで冷凍室に入れといて。」
クロフネ:「あんたが入れたもので、冷凍室は、いっぱいなん。 もう場所がないん」
というやりとりが発端で、大暴れになったことがあります。
今回、ショートステイから帰ってから、
母:「冷凍室から出しておいてもろたら、ちゃんと食べる。」
とのことで、ティーカップに入れて凍らせていたものを、
冷凍室から出して解凍し、母に持っていきました。
しかし、母は、ベッドの上に置いたまま。
そして、3日経過。
クロフネ:「それ、どうするん?食べるん?」
母:「なんなのか、さっぱりわからん。」
それで、私が水でふやかして、レンジで加熱したら、
どうも、フキノトウを茹でたもののよう。
母は、ほんの少し、口に入れてから
母:「あんたが作ったフキ味噌が、フキと味噌が分離しとったんで、
あとで作り直そと思て、冷凍しといたんや。」
(実際は、私が作ったフキ味噌ではなく、ただ茹でただけのもの)
クロフネ:「で、どうするん?」
母:「ほっといて。わしがフキ味噌にするで。」
クロフネ:「どうやって、フキ味噌にするん?」
母:「トイレに行ったついでに、レンジでうまくやるで、ほっといて。」
クロフネ:「いつ、するん?」
母:「置いといてくれたら、やりたいときにやるで、ほっといて。」
クロフネ:「いつまでも置いたままになるやろ。カビたり腐ったりすると困るん。
始末するんは、私なん。私が困るん。」
私が語気を強めたので、母が興奮して、暴れ出しました。
そして、
母:「おまえが好きなようにせい!」
クロフネ:「そんなら、捨てるよ。あんたはこうやって、食べ物を粗末にしとるんよ。」
母:「わしが上手いことして食べるで、そこに置いといて。」
クロフネ:「好きなようにせいって言うたやろ。」
母:「冷凍室に入れさせてもらえんのやったら、しょうがないやろ。」
クロフネ:「冷凍したら、したままになるやろ。」
母:「ちょっとずつ、食べるわな。」
クロフネ:「茹でただけのフキノトウなんよ。」
母:「わしが、レンジの前に行って、上手いことするわな。」
お前は、出てってくれ!」
1時間以上のやりとりのあと、追い出されました。
途中で、読むのをやめたかたも多いと思いますが、
ここまで読んでくださったかたがたは、お疲れでした。
私も、疲れました。
この不毛なやりとりを
少し冷静になってから検討しました。
今後は以下の対応をすることにします。
●昔はできたけれど、今はできなくなっているこについても
「今でもできる」と思い続けて、それは変わらない。
そのことで言い合うのは無駄なので、受け流す。
●母は、食べ物を冷凍することで、
「自分は食べ物を無駄にしていない」と自己満足している。
私にとって、母がそう言うことは不愉快で、
実際は無駄にしていることを、わからせたいと思うが、
その気持ちを抑えて、母の自己満足を容認し、
母には知らせずに処分する。