これも、ラジオで知ったことでです。
「きょうだい児」というのは、
重い病気・障害のある兄弟姉妹のいる人たち、のことだそうです。
前々から、そういう人(子ども)が取り上げられることはありましたが、
「きょうだい児」と呼ばれていることは、はじめて知りました。
「誰もが知っているきょうだい児」ということで
にしおかすみこ氏が出演していました。
49歳のにしおか氏には、50歳のダウン症の姉がいて、
姉との生活を模索しているそうです。
そんな彼女にとって、救いとなったのは、
弁護士の藤木和子氏の著著『きょうだいの進路・結婚・親亡きあと』。
「障害のある兄弟の世話を、一生しなければならないのですか?」
という問に対する答えは、法律的には「ノー」。
民法877条1項では、「兄弟姉妹は、互いに扶養する義務がある」と書かれているが
それは、自分に余裕のある範囲で助けるという義務で
余裕があるとされる人なんて、ほとんどいない。
憲法でも、幸福追求権、自己決定権が保障されている。
にしおか氏は、
「兄弟の面倒を見る義務は、法律的にはない」と知ったことで、
とても気持ちが楽になったそうです。
藤木氏も、現実問題としては、いろいろ悩みはあるだろうけれど
法律上は、「きょうだい児のあなたは自由だ」とされていることが
判断や決断の一助になればと言っているそうです。
最後に、いしおか氏に、社会に知ってほしいことを尋ねたら、
「認知症の○○さん、ダウン症の○○さん、でなく、
○○さんが認知症、○○さんがダウン症、○○さんがきょうだい児」
というように、個人を見て、寄り添ってほしい。」
私は、「きょうだい児」という言葉でくくることに
少し抵抗があり、
あまり積極的に使いたいとは思えないし
私自身、知識・情報がまったく足りないこともあり
ラジオが終わって、消化不良でした。
障害のある兄弟姉妹の面倒を見きれるか
ということ以外にも、
「きょうだい児」の抱える悩みや苦しみは
たくさんあるのだろうとも思います。
今回の放送を聞いたことを契機に
理解していければと思います。