昨日(25日)の、夕方のラジオで聞きました。

 

最近の公園のベンチには、ひじ掛けや、仕切りがあって

 

ホームレスの人が横になれないよう意図されているのではと指摘され、

 

その是非について、議論が続いているそうです。

 

「仕切り付きベンチ」の歴史をひもとけば、

 

30年も前に「背もたれ付きベンチ」というのが登録されたそうです。

 

その図面は、現在よく見られる仕切り付きベンチとそっくりだそうで、

 

目的は「浮浪者がベッドがわりに使用できず、、、」と書かれていて、

 

歴史的には、「排除の目的」で考案されたということです。

 

取材したのは、NHK福岡放送局の木内慧カメラマンです。

 

福岡市は、2016年度から「ベンチプロジェクト」として

 

歩道や公園に、650脚以上の「仕切り付きベンチ」を設置しているそう。

 

そして、そのベンチには、

 

「ユニバーサル都市・福岡」と記されたプレートが貼られているそうです。

 

ユニバーサル都市というのは、

 

「だれもが思いやりを持ち、すべての人に優しい街」というコンセプト。


ベンチプロジェクトの担当者によれば、

 

仕切りは、高齢者が使いやすくするためのもので、

 

特定の人を排除するものではないが、

 

そういった声があることは認識している、とのこと。

 

一方、市民はどう思っているか、アンケートを実施したところ、

 

102人の回答者の多くが

 

「何が問題なのかわからない。」

「特定の人を寄せ付けないとはどういう意味なのかわからない」

 

と答えたそうです。

 

実際にベンチを使っている人にも尋ねたそうですが、

 

「そもそも意識したことがない」

 

が、ほとんどだったそうです。

 

九州大学大学院の尾方義人教授は、

 

「街中に、腰かけられる場所をたくさん作ろうとしているのは良い考えだ」

 

としたうえで

 

「ひじ掛けや仕切りを、特に必要がないところにも付けて、

排除の意図が見えてしまう形になっている場所もあるのではないか」

 

と、言っているそうです。(なんか、言いにくそうな言い方)

 

尾方氏は、

 

「仕切りによって、何かを排除していると思われることは、

福岡市にとっても、よいことではない」

「市民とともに、よりよいあり方を探っていくべき」

「ホームレスの人も、障害者も高齢者も、みんなが使いやすいベンチを考えるのが理想」

 

と、言っているのだけれど、

 

市民アンケートによっても、そもそも何かが問題だと思っていないので

 

そういう流れにはならないでしょうね。

 

放送を聞いて、なんか、煮え切らない気持になりました。

 

「仕切り付きベンチ」になったことによって、

 

実際に、どのような人が、どのように困っているのかが見えてこないし、

 

仕切りがないベンチが、ホームレスの人に優しいかというと、

 

公園のベンチで寝るのは、転落死の危険があります。

 

福岡市のホームレスの人の数は、

 

2009年の969人がピークで、

 

直近では106人に減少しているそうです。

 

しかし、それは「路上で生活している人」の数で

 

居場所を転々としている人は、含まれないそうです。

 

北九州で長くホームレス支援をしている奥田知志氏は

 

「仕切りのないベンチは、ホームレスの人々と、支援者との、出会いの場だった」

 

と語っているそうです。

 

そう聞くと、

 

「仕切り付きベンチ」問題は、やはり大問題です。

 

 

 

参照:

 

 

 

 

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