きのうのネットニュースで、
奈良市のいじめ事件関連の裁判が始まっていることを知りました。
概要は下記のとおりです。
【2022年2月、奈良市立の小学校で当時小学3年の女子児童が同級生に足を蹴られ全治1週間のけがをしたが、学校側は事実を認めなかった。児童は「自学ノート」に「わたしは死ねばいいのに。自分なんていなければよかった」などと書いた。 それに対して担任は、花マルをつけ「You can do it!ファイト!」と書いて返却した。 その後、児童は適応障害を発症。学校側が再調査を行い、両親が訴え始めてから約9か月後に「いじめ重大事態」と認定された。
今年2月、児童と両親は学校などの対応に精神的苦痛を被ったとして、奈良市に対し約250万円の損害賠償を求める訴えを起こし、 初弁論が13日午前に始まった。】
この事件は、重大な問題をはらんでいますが、それはさておいて
自殺をほのめかしたノートに「花マル」をつけた、ということと
自殺をほのめかすブログに「いいね」をつけることには
似たところがあるかも、と思いました。
メンタルヘルスジャンルでは、
自殺願望の記述は、めずらしいというわけでないし、
自殺示唆、自殺予告も、あります。
そのような記事に「いいね」をつけることは
その思いを後押ししかねないと心配になります。
しかし、「いいね」=自分への応援と受け取り
「いいね」がつくことに励まされ、
思いとどまるということもあるようなので
難しいところですね。
奈良市の裁判で、市側は、
「原告児童が花マルをつけてほしいとせがみ、教諭は一度は断ったが、抗しきれずにつけた。」
「励ましの言葉のつもりでYou can do itと記載した」
などと主張しているそうです。