母には、5歳下の妹がいます。
彼女は10年ほど前から認知症ですが
母にとっては、貴重な電話相手です。
母の歳になると、
同世代の友人のほとんどが、
他界されているか、体調不良になっているかなので
話相手がいなくなります。
数日前、その妹に、
いつものように電話をしたら、
彼女の夫が電話に出て、
妹は、入院したと告げられたそう。
そして、その翌日、母は私に、
「〇子(妹)が、死んだそうやわ」
と言うので、
「ほんとう?」と言っているうちに、母は、
「どうやったか、わからんようになってきたわ」。
というのも、母は、
夢で見たことと、現実との、
区別ができなくなってきているのです。
母は、「確かめないかんなあ」と言いつつも
「誰に聞いたらええかなあ」と、のほほんとしているので、
私が、妹の夫さんに電話をしてみました。
妹は、他界しておらず、入院中とのことでした。
しかし、その夫さん(95歳くらい)も
「わしも、なに言うたか覚えとらんもんでなあ」
とのこと。
時間が、スローモーションで動いているよう。
「ゆったり時間」も悪くないです。