舞台「白豚貴族ですが前世の記憶が生えたのでひよこな弟育てます」を、終えて | 黒田勇樹オフィシャルブログ「Surrea StringS」

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初めての原作もの

初めての自分以外の脚本

初めての2.5次元

スタッフ・キャストも

演出家としては全員と「初めまして」

そして、なにより初めての

「ソーシャル稽古」

いつもは、皆で集まって稽古しつつ「明日はここを詰めよう」とか組み立てていたものが

事前に「今週のスケジュールは、こうです」と提示して

密にならないよう人数を分散させながら

計画的に行っていく必要にせまられ

「いやいや、全員"はじめまして"だから、誰がどれだけ出来て、どこに時間をかける必要があるかなんてわからんぜ…」と心の中で叫びながら

"コロナ禍"っつー条件は世界中が同じな現在

「やるっきゃない」と走り始めたこの作品

正直なところ、演劇のセクションて、分類されてはいるものの"現場"っつーか"村"によって

誰がどこまでやるかが、とても曖昧

最終的な責任は、演出と名乗ったヤツが全部とる

みたいなとこがあるので

「全セクションとのコミニュケーションの取り方」を見つけるところからスタートするという

前世でよっぽど悪いことしてないと堕ちない地獄

みたいな、作業でした

したんでしょうね、前世で悪いこと

凄く沢山のスタッフ・キャストを始めとした関係者に迷惑をかけたと思います

そうして、全員で血反吐を撒き散らしながら作り上げた"優しい世界"

観客の皆様に喜んで頂き

なんと、劇作家人生で"初めてのスタンディングオベーション"を頂くことが出来ました

前前前世では、何か善いことをしていたのかもしれません

でも、それは

「前世で善いことをしたから、スタンディングオベーションが貰えた」でも

俺が死ぬほど頑張ったからでもなく

原作、スタッフ、キャスト、観客の皆様と出会わせてくれた結果がこの瞬間を生んだんだ、と

強く思います

また、やりたいな

素晴らしい経験をありがとうございました