先日入院していた☆男さんに差し入れた本。
めでたく退院したので貸して(?)もらいました。




悪の教典/貴志祐介


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これはノベルス版。
新書サイズで、700Pあるのでかなり分厚く、重い。





2日間の移動時間を使って一気に読みました。
仕事中も気になってしょうがない。
電車も降車駅を過ぎてしまったり。





久しぶりに手がつりました。





貴志さんの著者で文庫化されてるものは全て読んでいますが、悪の教典は「黒い家」「天使の囀り」にならぶ傑作ではないかと。





ネタバレになるので詳しくは書きませんが、もう最後まで狂気の波がグイグイきます。
登場人物の多さがまるで邪魔になっていないのは、素晴らしい技量故。





貴志さんといえばホラー作家ですが、最近はSFやミステリーもあり、この作品もこのミスで1位になっている。
ミステリーかと言われると違うと思うんだけど、今や何をもってミステリーというかも謎なのでまあいい。
道尾秀介さんや沼田まほかるさんなど、ホラー要素が強い作品がこの数年売れてるな、と感じます。





例の如く、これも映画化されるようで。
伊藤英明が主演かぁ…イメージが全然違う。
二時間でまとまるとは思えない。
3分に一人死んでも間に合わないんじゃないか?
多分観ると思いますが、心配です。