福島泰樹さん | 信のつれづれ日記

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   先日、歩く時に「次はどこに行こうか」と考えるのが楽しみと

書きましたが、最近はブログネタを考えるのが増えています。
だから新聞の古い記事を思い出したのでしょうね。
 

熊本日日新聞で懐かしい名前を見つけました。

福島泰樹~74歳、歌人でありながら東京・下谷の法華宗本門流法昌寺住職。
「短歌絶叫コンサート」と称する感情を込めた朗読パフォーマンスで知られる詩人。
 

何冊かの愛読書もあります。

『現代歌人文庫 福島泰樹歌集』(国文社、1980年)
『現代歌人文庫 続福島泰樹歌集』(国文社、2001年)
『雨の朝、下谷に死す』(砂子屋書房、1984年)
『孤立無援の思想を生きよ』(PHP研究所、1994年)
『上野坂下あさくさ草紙』(弥生書房、1985年)は唯一の小説。
 
第一歌集『バリケード・一九六六年二月』(新星書房、1969年)

や代表作『中也断唱』(思潮社、1983年)はないけれど、

一部選集に入っています。

 

  上野の山近い下谷に生まれで近藤勇ファンであった彼は

薩長に対する反発があったみたいです。

彼が高橋和巳に私淑していたのは『孤立無援の思想を生きよ』という題名でもわかります。
『雨の朝、下谷に死す』には酒を飲むところがよくでてきます。
根岸の安政年間酒屋として創業された居酒屋「鍵屋」も何回も出てきます。

タイムスリップして飲め、くりから焼が美味しかったです。

HPより

 
早稲田文学部時代は政治の季節

修行僧の時代、第一歌集『バリケード・一九六六年二月』を

発刊。

27歳から34歳、静岡県沼津の愛鷹山麓にある寺の日々で、

亡き人々に呼び掛ける「挽歌」の歌人となっていきます。

 
私が知ったのは月一度の吉祥寺のライブハウスの「短歌絶叫コンサート」が始まった頃でした・・
僧侶として葬儀で読経するように、死者が残した言葉で死者を弔うコンサートです。
寺山修司は「田園に死す」という映画で自分で短歌を朗読しました。彼独特の東北弁で・・
それを福島さんは絶叫するんです。

You Tubeにもありますが載せ方がわからないんで、

関心ある方は検索してみてください。

 

高橋和巳、中上健次、岸上大作、寺山修司、中原中也、

たこ八郎、美空ひばり・・

あれから30余年・・

 

読み返していて懐かしい歌に出会いました。
 「美しき誤算のひとつ われのみが昂りて逢い重ねしことも」     岸上大作・・