「秩父菊水酒造」杜氏・綱島睦彦さん-6 | ようこそ、黒豚劇場へ!

ようこそ、黒豚劇場へ!

黒豚劇場の舞台には、彩の国・さいたまの黒豚を中心に、テーブルを彩る様々な食材、地酒、そして人々の物語すべてが主役として照明を浴びています。そのひとつひとつを丁寧に、紹介して参りたいと思います。

815日は、終戦記念日。
広島、長崎と、年毎にメディアが伝える
質も量も薄くなってきている気がします。

歴史をしっかり振り返る。
そして世界で起こっていることに目を向け、
日本で平和に暮らしていられることに感謝する。

そして、
「戦争のない世界が訪れますように」
「正義と正義の狭間で、民間人が犠牲になることが
起こりませんように」と願う・・・・

そんな時間を大事にしていきたいと思う
今日この頃です。


歴史と言えば、
「秩父菊水酒造」さんは、
元々「東亜酒造」(埼玉県羽生市)の秩父工場でした。

蔵の閉鎖が危ぶまれた際、
引き継ぐことを名乗り出てくださったのが
地元の名士であり、電子部品会社の社長
笠原氏でした。

網島さんが「東亜酒造」からこちらの蔵へ異動され、
電子部品会社の社員だった方々と
試行錯誤しながら造った酒が
「秩父小次郎」です。



今流行りの端麗ではなく、
しっかりとお米の味がする個性豊かな
お酒にしよう、と心に決め、

スタッフ一丸となって蔵の新しい幕開けに
精進されて参りました。

ちなみに、「秩父小次郎」という名前は
笠原社長の家系図からとられたのだとか。

「家系図」という響きに
土地と人の歴史を感じます。

まさに秩父の土地の方、笠原社長は
地元の未来を真剣に考えられ、
様々な取り組みをされています。



取り組みのひとつとして、

農家さんの老齢化で、空き地となってしまっている
元農耕地を借り上げ、まちの人たちや
秩父愛好家たちと野菜作りをしています。



土地でとれた新鮮野菜を、
酒造りの工程で出てくる酒粕を活用して
粕漬という加工品の商品化も実現しました。

http://www.chichibu-kikusui.com/goods_kasuduke.html

今後の野望は米づくり。
時代の最先端をいく電子工業の社長さんは、
これからは「自給自足の土地づくり」を
目指していらっしゃるのだとか。

そんな社長さんの描く酒蔵の未来とは?
次回は素敵な構想をお見せします!