2025年シーズンが慌ただしく動き出しています。
昨シーズンの記録を急いで残します。
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前回の続き、
神戸マラソン2024の振り返りを続けます。
将来の自分のために、記録を残しておくことが目的です。
30kmを過ぎても、私は比較的余裕がありました。
気温は更に上昇し、日差しも時折照りつけるなど、コンディションは決して良くない中、終盤戦に突入しても、私は何とか順調に走っていたのです。
ところが、そんな余裕は、
(やはり)38㎞付近の浜手バイパスを登るあたりで無くなります。
この急坂を駆け上がり、
神戸大橋までの長い登りが、神戸マラソン2024の正念場。最後の鬼門です。
ここで、
私の足がついに悲鳴をあげました。
強烈な足攣り(右足)
マジか
ここでか
いや、そうだよな。
そうだよ。ここが鬼門だって最初からわかってたじゃん。
しかも明らかにオーバーペースで入ったんだから無理もない。
太陽も顔を出し、
ジリジリと暑さが身体にダメージを与えています。
バイパスを登りながら、
もう少しだけ、
もう少しだけ耐えてください。
私は祈るような気持ちで攣っている右足に意識を向けました。
太腿とふくらはぎが磁石でくっつくかのようにビクビク攣っています。
痛っ!!!!!
足が、持つ気がしません。
無理して足を痛めDNFになってしまったら、本末転倒です。
歩こうか・・・
気持ちが小さくなります。
余りの辛さに、もう何もかも投げ出したくなります。
でもここで、
「一緒に、頑張りましょう!」
近くにいたランナーの何人かが私に声をかけてくれました。
いや、多分、声をかけてくれたように思いました。
「ここからここから!!」
そんな励ましが力になりました。
この位置は一般道路では無かったので、ボランティアの学生が多かったと思います。
一生懸命声かけしてくれていました。
毎回毎回、マラソンの後半は周囲の掛け声や沿道の応援に助けられます。
本当にありがたい
私は、騙し騙し、
本当に騙し騙し坂を登りました。
時折止まってしまいそうになりますが、
気持ちで何とか走り続けました。
でも、
マラソンの神様?は、そう簡単に私を許してくれませんでした。
神戸大橋の赤い陸橋が見えた瞬間に、
この大会で一番の激痛が私を襲いました。
そして…
完全徒歩
もう、一生走れないのではないか。
そう思うほど、私は足の痛みに耐えきれず、ついに歩き始めたのです。
ものすごく長い時間歩いたような感覚でした。
でも今から振り返ると、それは15~20秒の出来事でした。
痛みに苦しんで歩きながら、
私の頭に浮かんだのは・・・
① 完全停止していない!動けている!!
② 神戸大橋を超えたら・・・あとは下り!!
この二点を冷静に考えられたことが、
私の最後の力になりました。
私は痛みを我慢して、
騙し騙し走りを再開することが出来たのです。
マラソンは、本当にマインドスポーツです。
気持ちがダメになったら、そこで終わり。
でも、気持ちが立ち直ればまた再開出来ます。
神戸大橋を超え、
私は苦悶の表情で、格好悪く橋をくだりました。
痛みに耐え、鼻水を垂らし、泣きそうになりながら走り続けて………
ゴール

自己ベストには届きませんでしたが、
目標の連続サブ3.5は達成
やれた
頑張って、良かった!
こうして、私の神戸マラソンは幕を閉じました。
私にとって、
真夏にあんなに走ったのは人生初
きっと、秋にこれだけ走れたのは、そういう積み重ねがあったから。
50代半ばでマラソンを始めてちょうど2年
そんな私でも、
頑張れば目標を達成出来ることが、
何よりも嬉しかった。
神戸マラソン翌日
私は休暇をとり、神戸の街を散策しました。
まずは中華街
続いて、神戸布引ハーブ園
ここは、ロープウェイで上がります。
前日走った神戸の街が一望出来ました。
ハーブ園は、
日本とは思えない場所
オシャレすぎます

2025年大会は、
神戸大橋を渡らないコースに変わります。
気温も今大会よりは(恐らく)下がるでしょうし、最後の激坂も無くなります。
(風さえなければ)記録は出やすくなるので、その点は良い点だと思います。
ただ私は、
神戸大橋を渡るコースを走る経験が出来て、
本当に良かったと思っています。
振り返れば、贅沢な体験をさせてもらいました。
いつか、また、
ここに戻ってきます。
ありがとう、神戸
これが私の
神戸マラソン2024!