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お久しぶりです。
更新、全然していませんね。
頑張ります。

今日、放送されたドラマ「ON」、号泣してしまいました。
中島先生の心の部分、狂気、苦しみ、正義などが垣間見れて本気で泣いてしまいました。

彼にとっての正義、使命感というものが猟奇自殺だったんですね。
自分の慕う先生のもと犯罪者と関わるうちに見えた真実。

「誰も反省なんかしていない。」
「悪いことなんて思っていない」
「いつかまた同じことを繰り返すだろう」

こんな真実を知りながら、理想だけを見て進み続ける先生がわからなくなってしまったんでしょう。

彼らのせいで酷い目にあった、殺されてしまった被害者の苦しみ痛み辛さなんて微塵も感じてないわからない彼らを野放しにするなんてダメだ。理解させなきゃいけない。被害者と同じ苦しみを味わって殺さなくちゃいけない。

そんなふうに思ってしまったんでしょう。
それが猟奇自殺を仕組むきっかけ。
そして、根底にある女子誘拐殺人事件。あの光景、匂い、音、叫びが忘れられなかった。目に焼きついて、すべてがずっと頭から離れなくなってしまった。
辛い。悲しい。痛い。苦しい。
そして、憎かった。

彼にとってあの殺人事件は自らをシンクロさせてしまった事例なのではないだろうか。被害者を目の前にしてシンクロしてしまった。彼女と同じように苦しかった。憎かったんでしょう。
だから、犯人が許せなかった。
それがたとえ自分の身に起きたことでなくても。

それが彼にとっての使命だった。
彼は正義を貫いたのだ。

でも、その正義は彼にとっての悪でもあった。
憎かった犯罪者に、人殺しに自らがなってしまったのだから。
葛藤していたのだろう。
犯罪者もゆるせないがその犯罪者を殺している自分も許せなかった。

そんな時出会ったのが藤堂比奈子だったのだろう。
感情がなく、サイコパスと言ってもいいだろう。しかも「私見ないな人間はいつか人を殺すのでしょうか」という。
彼女は人を殺してみたいと思いつつ殺すという自分を恐れていると感じたのかもしれない。

自分の制御がうまくできない彼女を守りたいと思ったのではないだろうか。
自分は正義を貫きながら悪へと進んでしまった。でも彼女はまだ落ちていない。なら、救うことが出来ると。
その表れが「あなたはまだ誰も殺していない」「藤堂さんを助けなきゃ」ということばだったのではないだろうか。

彼は闇に落ちながらも優しかった。
正義があった。
守りたいものがあった。
彼女のためになりたかった。

だから、最後に自分が一番悪い人間が死ぬところを彼女に見せようとしたのだろう。
女子誘拐殺人事件の犯人と自分が死ぬところを。
それを見て、彼女の中で何か変わればいい。
殺しなんかしなくなればいいと願って。

そんな優しさがとても悲しく綺麗だった。

まだ第5話で話は続きます。
中島先生がこれからどんなふうに登場し、彼女に影響を与えていくのかとても楽しみです。

とてもいい話でした。