レイトンハウスと聞いて反応する人は40代以上でしょうか
80年代中頃から90年代初めまで日本や世界のモータースポーツで活躍した日本のチームです。
国内では様々なカテゴリーでレイトンブルーと言われた独特のカラーリングのマシンを走らせ
ていました。
懐かしのグラチャンマシン。
レイトンハウスと言えばカーナンバー16でしたね。
F3000でもマーチのマシンを使用し、後にレイトンハウスにマシン名称を変更しました。
ただローラやレイナードに比べて性能はイマイチだったらしくレイトンハウス以外のチームでは使われなかったようです。
F1には87年からマーチのメインスポンサーとして参戦しチーム名をレイトンハウス・
マーチとして名乗っていましたが、89年からマーチのF1、F3000部門を買い取りレイトンハウスとして参戦しました。
エイドリアン・ニューウェイがマシンデザインを担当していましたが、空力に拘り過ぎたムラッ気のあるマシンが災いし安定した成績は残せずじまいでした。
予選落ちした次のGPで2位表彰台なんてのがムラッ気の最たる結果だったのでは。
結果的にマーチ時代の88年がピークだったのかも・・・・。
91年9月に社長の赤城明氏が逮捕されレイトンハウスはレース界から撤退してしまいました。
今回紹介するのはそのレイトンハウスの最後のマシンCG911です。
ニューウェィがチームを去り新たにクリス・マーフィーがデザインしたマシンでした。
それまでの空力に拘ったマシンに比べてオーソドックスなデザインになりました。
マーフィーが92年にデザインしたロータス107に通じるデザインだと思います。
レイトンハウスのF1と言えばこのカラーリングですかね。
レイトンブルーにBPのグリーン。
CG901ですがタミヤのプラモ作りました
それまでジャッドのv8エンジンを搭載していましたが、91年から新たにイルモアのv10エンジンを独占搭載。
ただ初期トラブルが多かったようで獲得ポイントは僅かに1、そしてレイトンハウス撤退と散々なシーズンでした。
レイトンハウスがF1から撤退しチーム名は元のマーチに戻りました。
スポンサーはほぼゼロの状態で92年も参戦を継続します。
普通ならCG911Bとか名乗りそうなものですが、資金不足もありマシンはCG911のまま。
カラーリングもレイトンブルーのままでした。
この位置から見るとノースポンサーに見えます。
ドライバーは前年の終盤ドライブしたカール・ベンドリンガーにスポンサー持ち込みのポール・ベルモンドの2人。
スーツにはレイトンハウスのロゴがあるんですね。
チームはレースごとにスポット参戦のスポンサーで凌いでいく事になります。
何とスズキのロゴが
スポンサーロゴがツギハギ状態です。
F1マシンでこれはちょっとな~って思っちゃいます。
別なGPではスポンサーがガラリと変わっています。
ドイツGPではかつF1に参戦していたリアルホイールがスポンサーに付き地元ドイツのソナックスなどが付きました。
またスポンサーが変更。
シーズン後半ドライバーがベルモンドからナスペッティに変更されると、ナスペッティ持ち込みのウリベトがメインスポンサー的な位置に付けられました。
エースのベンドリンガーがザウバーに移籍すると、ベテランのヤン・ラマースがF1に復帰。
シーズン終盤はこのようなスポンサーで乗り切ったようです。
ほとんど改良されていない旧型マシンでも信頼性は上がったようでベンドリンガーがカナダGPで4位に入賞し貴重な3ポイントを獲得。
マーチ以上に資金を持っているスクーデリアイタリアよりもコンストラクターランクは上でした。
そういう所が面白いですよね~。
たださすがにこれ以上のF1参戦は限界だったようでマーチの名は92年限りでF1から消えてしまいました・・・・