今回はローラT97/30。
時が経つのは早いものでもう20年前のチームとマシンになってしまいました。
多分よっぽどのマニアじゃないと覚えていないチームにマシンかも知れません。
レーシングマシンのコンストラクターとして有名だったローラ・カーズ。
F3000やインディーカー、スポーツプロトタイプカーでトップメーカーでした。
F1にも87年から91年までのラルースや93年のスクーデリア・イタリアにもマシンを提供したりしていました。
ラルース時代はともかく93年のスクーデリア・イタリアのマシンは失敗作でしたね~。
カラーリングはかなり好みだったけどシャシー自体もダメダメ、フェラーリエンジンとは言え低迷期だった事もあり全くいい所の無かった93年のスクーデリア・イタリア用のT93/30。
スクーデリア・イタリア単体としてはラストシーズンのマシンでした。
F3000ではヨーロッパよりも日本で活躍していましたね。
日本のレース向きのマシンだったのかもしれません。
星野一義や片山右京などチャンピオンの多くはローラを駆っていました。
キャビンカラーのローラは伝説と言ってもいいのかも。
そんなローラ・カーズでしたが90年代半ばから経営状況が悪化していたらしく起死回生策として突如F1参戦を決定しました。
ただ準備不足にマシンの戦闘力不足もあり開幕戦では2台揃って予選落ち。
あまりの体たらくに開幕戦終了後にメインスポンサーのマスターカードからの支援打ち切りがあり参戦継続困難となり1回も決勝を走る事無く撤退してしまいました。
ある意味幻のマシンといってもいいのかも。
メインスポンサーのマスターカードカラーと言ってもいいマシンでした。
たった1戦の予選落ちでスポンサー打ち切りとはシビアですね。
F3000マシンの延長って感じのマシンに見えるかな
結構大柄に見えます。
このF1参戦の失敗で創始者のエリック・ブロードレイはローラ・カーズを手放してしまいましたが、可哀想なのはドライバーでしょう。
F3000チャンピオン経験者のソスピリはこの1戦のみでF1人生は終わってしまいました。
もう一人のロセットは資金力があった事もあり後にティレルに乗ったりできましたけど評価は低かったですね。
90年代後半に入ると徐々に参加チームも減っていきドライバーにとっては受難の時期に入っていったのかもしれません。
今では見なくなったozの黄色いリムのホイールがカッコいいな~