こんばんは。栗下善行です。

 

 

先日、今年年末にコミックマーケット99を開催するとの発表がありました。多くの方々から「待ってました」との声が上がる一方で、ネットニュースへのコメントなどには「この状況下でできるわけがない」「感染拡大防止とは逆行する」との意見も少なからず見受けられました。

 

しかし今回の発表は、コミケ主催が「ワクチンの接種等により社会状況の改善が見込めない場合は、さらなる

 

 

延期の可能性も否定できません。しかしながら、同人誌の世界全体の状況を鑑み、開催を目指していきます。動き始めなければ、コミックマーケットという「場」が開かれることはないのです。」HPで述べる通り、何がなんでも開催をゴリ押しするということではなく、むしろ開催準備をして延期になってしまうリスクも踏まえた上で、業界の未来のためにも今、一歩踏み出さなくてはならなかったという決意の現れではないかと感じています。

 

コミケをはじめとする大規模なイベントにおいては、現状5000名に据え置かれている会場の入場者数制限が最も大きなハードル。少なくとも政府が上限を大幅に引き上げられる程度まで感染を収束させていくことが大前提となります。ワクチン接種の促進を是非が非でも進めなくてはなりません。(政府が示しているワクチン接種のスケジュール)また、急停止・急発進が困難なこれらのイベントにおいてはとりわけ、方針の決定と周知を早め早めに行っていくことも地味ながら極めて大切なことです。

 

また、東京都で取り組むべき問題もあります。昨年都議会の質疑を通じて延長となった「東京ビッグサイトにおけるキャンセル費用減免」は五輪が閉会される10月までとなっており、コミケはまだその対象になっていません。もしも社会情勢が改善しなかった場合、判断する時期にもよりますが、数千万円にのぼる会場費を満額請求されることになります。これはコミケのみならず、その他のイベントが開催可否の判断をする中で重い足枷になる上、このリスクも背負わなければ10月以降の会場予約ができず、本来ならば計画を進めていかなくてはいけない来年度以降のイベントの計画を委縮させています。

 

 

このキャンセル費用の延長については都議任期中から求めてきましたが、7月23日から始まった新たな議会構成の中でも都に対して強力に働きかけていこうとしています。

 

外から見て非常にわかりづらい問題ですが、イベント主催者にとってはとても大きな問題であるこのキャンセル費用の問題について、皆様からも注目いただければその助けになります。

 

引き続き、修行を積んでいきます。