机に書類が山積み、というのは都議会に限らず多くの議会で見られる光景であると思う。行政と同様、民間企業に比較してデジタル化は大きく遅れている。しかし、都議会においては今後そういった文化が変わっていきそうだ。

 

■政治家の7つ道具にタブレット端末

 

小池知事は昨年の知事選の際、「選挙戦の7つ道具は?」という質問に「iPad Pro」と回答していた。

 

 

議会活動の中でも、議員がiPad片手に、というのも昨今では珍しくない光景である。

議員のタブレット使用用途はおそらく大きく3つ。

 

①会議録・議事録の読み込み

②資料の読み込み

③文書等の見直し、である。出先でPDFなどのデータを閲覧でき、さらに気になる点や修正点は手書きでメモができる。

 

ただでさえ長い議会の議事録。紙で印刷すると100ページ超なんてことも。100ページ超を印刷するのに大量の紙が必要で、印刷コストもかさむ。そして検索ができ、持ち運びの必要が無いというところも紙よりデータの方が優れている。

 

 

■首都東京の議会がまだペーパーレス化していなかった

 

全国60以上の自治体でペーパーレス化が進み、多くがコスト削減に成功している中、なぜ東京都議会は遅れを取っていたのか。

 

議会改革検討委員会の資料には

>ペーパーレス化に取り組む先行自治体より、はるかに規模の大きい都議会においては、データ化する資料種別が多種多様であるため、都議会用のカスタマイズが必要となる。

 

費用等以外で他の自治体とは異なった問題点であるが、規模の小さな自治体(市町村議会)で積極的に導入しているのであれば、大きな都議会ではそれ以上の効果も期待できるのではないか。

 

 

早稲田大学マニフェスト研究所「PC・タブレット端末の議会導入に関する現状調査」

 

 

もう一つネックとなっているのが回線や機器の問題である。

以前より何名かの都議か指摘しているが、都議会議事堂には

Wi-Fiが整備されていない。

 

公園にすらWi-Fiがあるこのご時世、都議会にWi-Fiが整備されるのも必然ではないだろうか。これは今後に進めていきたい。

 

■「都政の見える化」に向けて

 

議会改革検討委員会では本会議からペーパーレス化を推進していくことが決定。

議会のペーパーレス化は都民ファーストの公約の一つであり、

ペーパーレスによる効果として、コストの削減と円滑な会議が期待される。

 

ムダのないスマートな議会の実現は、より活発な議論を促すとともに、働き方改革の一環でもある。

費用やセキュリティ対策等の課題はあるものの、

より開かれた都政に向けて、今後とも推進していきたい。

 

 

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