こんばんは。都議の栗下です。

 

 

都議選が終わって丸々1週間が経っていますが、任期は22日までということで、これまでやってきた問題についてこれからも取り組んでいけるよう、都議会立憲民主党の方々と協力しながら整理をしている今日この頃です。

 

昨日青少年健全育成審議会が開かれ、委員として最後のお勤めを果たしてきました。

50年以上の歴史をもち、全国に影響を与える「不健全図書」を審議するこの審議会では、19名の委員のうち、都議会議員は4名。

都議会議員は全部で127名いますので、本当にごく一握り(皆が希望するわけではありませんが笑)貴重な機会であったと改めて感じています。

 

それ以前に外から感じていた審議会の問題点を内側から見て、より実体を伴った形で感じることができました。

そもそも不健全図書制度が時代とマッチしなくなってきているという状況の中ではありますが、運用の範囲内で審議会の透明性を高める(見えることが歪な規制の最も協力な抑止力になります。)ことに取り組んできました。

 

 

 

 

その中で一部変えられたこともあれば、私以外の委員ほぼ全ての反対で弾かれたこともあった。その経緯については、過去のブログも改めてご覧いただきたいと思いますが、結論から言うと、この制度の問題点を根本的に解消していくためには条例改正は避けては通れないというのが私の実感です。内部から大規模な変革は現状のシステムに則って行われる限り極めて難しいでしょう。条例改正議論になると、逆に規制強化のきっかけになってしまうということもあり、慎重に下拵えをしていかなくてはいけないのですが。

 

ただ、現行の条例・審議会に極めて重大な問題があるかと問われれば、歴史の中においてはその働きは最も小さくなっているといっても良いくらいで、むしろなんのためにあるのかよくわからなくなってきているという状況だと思います。何が言いたいかというと、今後変な方向に劇的に動くことがないように観測を怠らないこと、またより観測がよりしやすい様にマイナーチェンジを重ねていくことが、表現の自由を守るために1番大事なことであるように感じます。

 

また表現の自由について関心を持っている方々の間でも、制度の詳細についてご存知の方はそれほど多くはない(細かな話なのであたり前)ので、それについてより多くの方々に知って頂く様にしていくことも何か問題が起こった時の対応力を高めていくために重要だと思います。

 

私も、2年間で中身についてしっかり見せてもらいましたので、今後も自分の大きなテーマとして取り組んでいきたいと思っています。YouTubeなどでももっとマニアックな話も取り上げていけたら。

 

明日は西沢けいた都議とのライブ配信も行っていきます。この中でも青少年条例と健全審については触れたいと思っていますので、ぜひご覧くださいませ!