こんばんは。都議の栗下です。


今日は、臨時で都議会本会議が開かれました。3月5日、先週の金曜日に緊急事態宣言の延長に伴う都の補正予算が示され、その内容について週明け月曜日、つまり今日質疑を行おうとなりました。

ということで、期せずして表現の自由フォーラムとしての最初の本会議質疑の機会となりました。与えられた時間はわずか3分ですので、思い切りよく、かねてから指摘をしてきた「飲食店向け協力金の一律支給が是正されていない点」「緊急事態宣言の解除条件について東京都が頑なに国に任せっぱなし、かつ国もはっきりしない点」の是正に向けた内容に絞りました。

「飲食店向け協力金の一律支給が是正されていない点」については、かねてから東京都は国に対して是正を要望している!対応が遅れているのは国である、という答弁を繰り返していますので、ではどれだけ具体的に国に対して働きかけているのか?ということについて問いました。結果としては、わずか2回でしかも今回の協力金の制度構築の際には特に求めていなかったということでしたので、真剣度合いについては若干懐疑的です。今回の質疑に対する答弁は今後の布石として活かしていきたいと思います。

「緊急事態宣言の解除条件について頑なに国に任せっぱなし、かつ国もはっきりしない点」については、ゴールがはっきりしないことによって緊急事態宣言の効力に中弛みが生じている点、オリンピック・パラリンピックの開催を前提にした政治判断がいわゆるゴールポストずらしなど、解除動向に影響を与えているのではという懸念に対して応えるためにも、恣意性を排除した指標を基準に都からも能動的に解除要請を行うようにすべきだということを伝えました。

今回、残念だったのは、この「都としてなぜ解除要請に向けた基準をつくらないのか?」という私から小池知事への質問に対して、答弁拒否が行われたことです。答弁拒否とは、特に合理的な理由もなく局長(職員)に答弁させること。質疑を行う際には事前に「質疑通告」という書面を提出するのですが、そこにも知事に対する質問と明記しましたし、事前の調整をする中で局長答弁にしたいという都から連絡を受け、「それについては受け入れられない」とメールで伝えています。

実は、小池知事の答弁拒否率はかなり高く、体感ではあの石原知事時代を遥かに上回っているように思えます。
石原知事時代は、厳しい質問に対して真正面から暴言を吐くという独特のスタイルでしたが・・・正直、議論はしているという点で「答弁拒否」よりかマシだと思います。
答弁拒否を暗黙の了解で許してしまっている都議会全体も問題。都民がその場にいたら「おかしい!」と感じると思いますが、都議会独特の中二階のような見えづらさが仇となりこういった状態になってしまっています。

故に、そういった実情についてもあらゆる形で多くの方々に知って頂かなくてはなりません。
外から見えるようにすると、大抵のおかしなことはなくなる。やはり、見えないことには大きな問題があるということを改めて実感しました。


ということで本会議デビューを果たした表現の自由フォーラム、活動をさらに加速させていきたいと思います。