こんばんは。都議の栗下です。


今日は東京ビッグサイトで行われた赤ブーブー通信社主催の同人誌即売会、TOKYO  FESに参加してきましたのでレポートしたいと思います。

赤ブーブー通信社は30年の歴史を持つ、業界を牽引し続けているトップランナー。ほぼ毎月、東京・大阪・福岡など全国の都市で同人誌即売会を開催しています。

本日開催されたTOKYO  FESは赤ブーとしては中規模イベントですが、5768サークルが参加、例年であれば2万人以上の総来場者数の集まる大イベントです。

「あれ、そんなに大きいの?オレあんまり知らないなー」と思われた方はおそらく男性。
サークルも一般参加者も多くが女性。
今日会場で見た限りは女性率は99%程度だったと思います(感覚値) 。そんな女性の祭典とも言えるTOKYO  FESがコロナ禍の中でどのように工夫しながら開催されているのかを見学させて頂きました。

ちなみに、女性が殆どのイベントということもあり、プライバシー保護には特に厳格に臨んでおられる関係上、写真が少ないですがご容赦いただきたいと思います。


■コロナ対策がスゴい
毎月のように大型イベントを行なっているだけあって徹底した対策がとられています。
手指消毒や検温はもちろんのこと、サークル・一般参加者ともにオンラインでの事前登録が必要になります。
サークルの机にはプラ製の仕切り板も常備。ソーシャルディスタンス確保のために、机同士もスペースを空けて配置されています。
シャッターを開放して換気も十分。これには、同線確保のためという意味合いも強いそうです。
また、臨時手洗い所まで設置されている!これは主催者が任意で用意されていますが、利用されている方も沢山いらっしゃいました。



■新人作家の発掘&サポートがスゴい
私が一番感動したのが「出張編集部」。各出版社がブースを作り、持ち込み原稿を受け付けるというもの。
出版社に認められば、新人賞やデビューへの道が開ける。作家さんが夢を掴むための「入口」になる場所なのです。



鬼滅の刃の吾峠先生をはじめとして女性作家さんの活躍が目覚ましいですが、既にこの取り組みを通じて夢を掴んだ方も少なくありません。
そして、同人誌の印刷をはじめとして、創作に必要な文具やIT機器のブースも揃っており、またそれらの使い方についての無料セミナーも開かれています。
これらのブースについては殆ど出店料を取っておらず、創作を楽しむ方々をサポートするという目的のためにど真ん中のスペースを活用しています。
長きにわたるこれらの取り組みが、日本のコンテンツ文化の裾野を広げてきたのだという感慨深い思いがしました。


■差し入れ文化もスゴい
女性参加が殆どということもあり、出店している飲食物もなんというか、おしゃれでかわいいものが多いです。


メロンパン、ドライフルーツ、ワイン、おつまみ等々。売れ行きもかなり好調なようでした。
サークルさん同士がお互いに「差し入れ」として贈答し合うというのも根付いているようで、人気サークルともなると差し入れられた贈り物が山のようになるのだとか。即売会の楽しみ方の一つですね。


さて、TOKYO  FESおよびCOMIC  CITY(赤ブー即売会の総称)のスゴさについてお伝えしてきました。

今回特に感じたのは、コロナ禍の下ではありながらも、可能な限りの対策を講じながらイベントをしっかり回していくという力強さでした。

参加者の方々も、長きにわたるイベント自粛で抑えられていたこともあり、いつもにも増して生き生きとイベントを楽しまれているように見えました。
新人作家の発掘なども、「コンテンツ文化のゆりかご」となっており、開催を持続できるようにしていかなくてはならないと、気持ちを新たにしました。

12月には私も都議会で質疑の大舞台がありますので、今日得た知見もそこで活かしていきたいと思っています。