こんばんは。都議の栗下です。
 
 
昨日は、コロナで不況に陥っているアミューズメント業界に一石を投じるべく、伝説のゲーセン ミカドが新たなお店を開店するという嬉しいニュースがありました。
 
コロナによる様々な影響を受けて、大きく変化しているゲーム業界ですが、先週木曜日に行った質疑でと都主催のeスポーツイベントについて取り上げましたので、今日はそれについてお伝えしたいと思います。
 
 
■そもそも東京eスポーツフェスタとは
 
今年の1月11日・12日、東京都主催のeスポーツイベントが東京ビッグサイトで初開催されました。太鼓の達人、モンスターストライク、パズドラの三種目が競技として選ばれ会場で対戦を行った他、eスポーツ関連の中小企業がブースを出展した他、Docomoなども当時まだ始まっていなかった5G通信を利用したスポーツ中継などの新技術をブースで紹介していました。
 
 
 
 
 
 
私も視察に行きました。正直会場の人の入りはちょっと寂しいかな、と感じましたが、2日間で8000人の動員、動画視聴は12万回だそうです。子どもの参加者も多く、観衆の前で彼らが技を競い合い、賞賛される姿は、大変感慨深いものがありました。彼らにとってかけがえの無い経験になるのでは無いかと思います。
 
都が投じた予算は5000万円。この事業の目的は中小企業進行ですので、ブースに出展した企業さんがどれだけ商談に結びつけられたのかということが大変重要です。
 
以上、ざらっと説明しましたが、昨年の今頃(第一回開催前)に行った質疑についても簡単に触れたいと思います。
 
指摘1. この3競技ってスマホ・ゲーセンのゲームだよ? 都主催だから暴力表現とか難しいけど、もっと挑戦的なゲームも。
 
指摘2. 目的はあくまで中小企業進行なのだから、事業者さんの商談に結びつくような工夫をしなくちゃダメだよ。
 
指摘3. 来場者数も大事だけど、ネットを通じてみるのも大事、中小企業の背中を押せるようにネット視聴についても工夫してね。
 
他にもありましたが、本当に大雑把にいうと上記の点について求めました。
委員会質問で「太鼓の達人」などゲーム名が出てくることはまず無いので、委員会室の空気がザラついたのをよく覚えています(苦笑)
 
 
■第2回はどうなる?
 
実際に初年度(2020)開催してみて、中小企業の事業者からも好評いただいた(都の実施したアンケートによれば)ことで、2021年2月の第二回開催は予算も倍額の1億円に増やして、開催することとなりました。都も昨年の経験を活かして、より良いものにしていこうと準備をされていたであろう矢先に、新型コロナの感染拡大。急遽今回は完全オンラインで開催することとなりました。
 
会場開催のために1億円用意した予算で、オンライン開催・・・。全て使い切るという前提ではなく、有効性についてよく検討してもらいながら活用してほしいと思いますが、オンライン開催になったことによって中小企業支援にしっかり結びついていくのか、ということも大きな課題です。オンラインイベントはコロナ以降、大幅に増えてはいますが、集客やビジネスマッチングにおいてはまだリアルに追いついていないからです。
 
19日に行った質疑では、昨年から求めている、より挑戦的なゲームタイトルの追加、ビジネス創出のための工夫などについて求めました。Vtuber等の活用なんかも。
 
一ついえるのは、これまでの行政の枠の中で完結しようとすれば、このイベントは意味を持たないということ。よっぽどの工夫をしていかなくてはeスポーツの裾野を拡大することに貢献することすらままならないでしょう。
難しい挑戦であることは理解していますが、成長著しい、また日本が世界に誇るコンテンツ産業の一つであるゲームのもつポテンシャルを最大限に活かすために、東京都が行うイベントに対して、時には厳しく、そして力強く応援していきたいと思っています。
 
皆さんにも東京eスポーツフェスタに注目いただくとともに、ご意見を私にもお寄せください。今後の提言に活かしていきます。