こんばんは。都議の栗下です。


本日は同人誌即売会コミティア134に参加してきました。

コロナの影響で本年5月、9月の開催分が中止となり、9ヶ月半ぶりの開催となるコミティア。開催継続支援のため行ったクラウドファンディングでは実に参加者11980人、約1億4800万円の支援が寄せられたことからも、どれほど多くの方々から待ち望まれていたかが伝わることと思います。

オリジナル限定では世界最大の同人誌即売会であり、一回あたり4000〜5000サークルが出展し、2〜3万人の来場者が集まります。
本年は、コロナによる会場の制限があることからも、サークルは1884、来場者も例年の半分に抑えるように開催されました。



参加に必要なチケットの役割を果たすカタログも、発行を抑えているせいか、いつもより入手が困難でした。同人系の書店では売り切れ続出・・。


今回はこちらへの連絡先カードにも記入して参加準備OK!

以下、まずは多くの方に知っていただきたい、新型コロナ対策を行うために主催者が背負っている負担の一部についてお伝えします。

■入場者管理
入場時には、手指の消毒や検温が行われます。そして記入した連絡先カードを渡して、入場証であるリストバンドと交換になります。


シンプルなように思えますが、来場者が1万人以上になるイベント、スピーディーに消毒や検温をこなしていくためには、通常よりもかなり多くの人員が必要になります。取得した個人情報の管理も大きな手間になります。また、発熱している方が来場した場合にどのような対応にするかスタッフへの周知等、これほどの規模になると、少しの違いでも膨大な仕事量になってしまうのです

■ソーシャルディスタンス
正確に測ったわけではありませんが、サークルのブースにおいても例年に比べてソーシャルディスタンスが確保されていたかと思います。


これによって、同じ広さの会場でも出展者の数は大幅に減らさなくてはなりません。ソーシャルディスタンスの確保は、イベント業全般の収支を悪化させる大きな要因になっています。

■換気
会場の空気を入れ替えるために、一部シャッターが開放されていました。これはその他のイベントでも行われていますが、特に冬場・夏場は空調費用の増大につながるので、イベント事業者を悩ませています。
小さなように聞こえるかもしれませんが、ビッグサイトのホール1つの空調費は1時間あたり位4万円、大きなイベントにもなればあっという間に百万円単位まで膨れ上がってしまうのです


上記に挙げたものはごく一部の苦労だと思います。今日は、大変お忙しい中、コミティア実行委委員会の中村代表からもお話しを伺わせていただくことができました。

同人誌即売会のみならず多くのイベント事業が、コロナによる来場者減とコスト増に苦しんでいます。中村代表も「ビッグサイト会場費はイベント開催時の最も大きな支出」と仰っていましたが、大阪市や名古屋市が取り組んでいるようにこれらの会場の減免を進めることで、苦境に立たされているイベント事業の後押しをしていきたいと思います。

以下は、一般参加者としてのレポートなので気楽に読んでいただければと思います。



コミティアといえばオムそば。オムそばといえば、コミティア。
壁際で地べたに座って食べるオムそばが良い。
イベントに関わる飲食事業者の方々も、コロナ禍で大きな影響を受けています。



「表現の自由」界隈では知らなければモグリ?と言われるマンガ論争 永山薫編集長と。
青少年健全育成審議会の傍聴によくいらっしゃいます。
前号に引き続き、新刊Vol23にも記事を載せていただき感謝です


同人印刷の「ねこのしっぽ」さん。
こちらも、同人に携わる方は知らぬもの無し、といっても良いかと思います。
今日はイベント設営への協力まで、同人業界全体の復興のため企業を上げて尽力されています
ねこ社長とは、入れ違いになってしまいましたが、ねこ専務と。



サークルさんも回らせていただき、カバンに入る限界まで購入させていただきました。
個人的には取り組んでいるテーマの同人誌即売会開催史と中止列伝は目から鱗でした。
よくよく読まさせていただきたいと思います。


以上、雑駁となりましたが、本日開催されたコミティア134のレポートでした!
こうした同人誌即売会をはじめとするイベント産業復興のため、都議会での提言にも活かさせていただきたいと思います。