こんばんは。都議の栗下です。
 
今日は兵庫県でボーガンを所持する際の届け出を義務付ける条例が成立しました。
本年6月に兵庫県宝塚市でボーガンを使った殺傷事件がその原因となっています。
 
■ボウガン届出条例成立。罰則も
 
この事件の影響は他県にも広がっており、前回のブログでお伝えした鳥取県の青少年条例改正でもボウガン規制を新たに追加しようとしています。
 
 
ボーガンというと僕の世代は「矢ガモ騒動(93年)」が真っ先に頭に浮かびます。当時からボウガンを規制する法令がないことが指摘されていましたが、今日に至るまで法整備されてきませんでした。正当な理由なく屋外で所持していると軽犯罪法で処罰されますが、所持自体を規制するものではありません。
 
 
海外では主にクロスボウと呼ばれているそうですが、国内では免許も必要なく、本格的なものでも10万円〜30万円前後で買うことができます。これらのクラスでも十分な殺傷能力が有り、しかも無音で犯行に及ぶことができるということで、銃刀法で一定威力以上のエアガンが禁止されていることを考えると非常にアンバランスです。
国会において、届出制度の導入など早急に検討すべき問題だと思います。
 
 
この問題について鳥取県では青少年条例の範疇で対策しようとしていますが、ボウガンで犯罪を起こすリスクがあるのは18歳未満の青少年だけでは有りません。
事件を本当に無くしたいのなら、少なくとも兵庫県のように全年齢用の条例を新たに作ることが必要です。
 
各都道府県の青少年条例の中には有害玩具(東京都では不健全指定玩具)の制度が有り、中々興味深い内容ですのでこれについては明日改めて書きたいと思います。