こんばんは。都議の栗下です。
本日の都内新規感染者数は28名。7日連続で50名を下回りました。無論、まだ油断は禁物ですが緊急事態宣言が発出された4月上旬と比較すれば確実に抑制されていることを実感しています。

さて、こうなってくると社会経済活動をいかに平常化するか、いわゆる出口戦略が重要になってきます。自粛が経済に及ぼすダメージは甚大であり、一刻も速く筋道をつけていく事が求められているということを先日のブログにも書きました。しかし、海外でもロックダウン解除→感染拡大第二波の流れが起こった例もあることから小池知事はより慎重に長期的なロードマップを描くよう進めているようです。

そのロードマップ策定に繋がるよう、本日都民ファーストの会として小池知事に対して具体的提案を行なってきましたので、その内容についてお伝えします。


海外のロックダウン解除計画(イタリア、フランス、ドイツ、南アフリカ、タイ)を分析した上で、ロックダウン解除においてどの指標を重視すべきかということを検討した結果、人命に最も密接に関わる
①新規感染者数
②病床稼働率
③人工呼吸器稼働率
の三つを指標にすることを選びました。

また、今後感染が収束する方向だけに向かうという前提ではなく、今以上に悪化をした場合の想定も加え5段回での評価にしました。これは、先日韓国で起こったクラブでの大規模クラスタ発生のように、海外事例も踏まえて考えれば、第二波、第三波が起こることは十分に考えられ、いったん収束した後に急激に感染拡大が広がった場合にも迅速に対応を行う事ができるようにすべきという考えに基づいています。
緊急事態宣言が出された4月上旬はレベル3、現在はほぼレベル2になってきているという感覚ではないでしょうか。

具体的にどれくらいの期間を経た上で、「レベル3からレベル2に移行した。」と判断するのかという点も重要です。その他、感染拡大の程度をより多角的にモニタリングできる仕組みづくりなど様々な課題があります。
既に各所で言われている通りコロナウイルスを地球上から駆逐することは不可能であり、共存の道を見出さなくてはならないと考えています。また、いつコロナに変わる新たな感染症の脅威が生まれるかはわかりません。今後、ロードマップにもブラッシュアップを重ね、コロナ禍を克服した後にも活かせるものにしていきたいと思っています。ぜひ以下のロードマップ詳細をご覧頂き、note内のフォームでご意見を寄せて頂ければ幸いです

■ 都民ファースト版 「東京都のロードマップ案」を小池知事に提言