こんばんは、都議の栗下です。

今日は、これまでも沢山お伝えしてきたゲーム依存症対策条例が最後まで非公開会議で可決されるなど、書きたいことは沢山あるのですが、本日発表された東京都によるコロナ緊急対策第3弾についてお伝えしたいと思います。


本日発表された経済に関する新しい支援内容は以下の通りです。

■中小企業の従業員向けに向けた無利子融資
非正規雇用の方を含む中小企業の従業員向けに実質無利子の融資を100万円上限で行う。

■フリーランスを含む個人事業主へのサポート
資金繰りや経営に関する相談窓口を設置。契約におけるトラブル解決の支援。

■所得が減少した世帯への貸し付け
休業等によって収入減少した世帯を対象に生活建て直しのための資金を貸し付け。

■雇用調整助成金の手続き支援
企業が賃金助成等の国の支援を受ける際に必要となる就業規則の改正や労使協定の変更、各種申請書作成等に係る専門家によるサポート。

■特に経営状況が深刻な事業者に対する制度融資
既に実施している緊急融資に加え新たなメニューである「危機対応融資」を追加。

■テレワーク導入支援の加速
緊急的にテレワークを導入したい企業に対して機器端末等を貸与

これまでの支援策は中小企業経営者に対してでしたが、新たに従業員の方々、フリーランス・個人事業主の方々に対しての支援が加わりました。就職が決まっていた学生に対してコロナの影響で内定取り消しが通知されるなど、労使の間にも混乱が生じています。中小企業経営者を支援すると同時に、そこで働く従業員の方々の権利を守ることも極めて重要です。

また、私が特に取り組んできた展示会場における会場費の問題についても進展が。

ビッグサイトと国際フォーラムの会場費返金はは3月15日までのイベントが対象とされていましたが、都の方針に合わせて3月31日まで延長されるとなりました。
但し、昨日お伝えしたように既にイベント中止・延期は4月・5月のイベントにも及んでおり、出来る限り多くの中小企業が救われるように引き続き対応を求めます。

今日の最後に私が皆さんに伝えたいこと。それは、こういった支援策も残念ながら周知が追いついていないということです。私も企業経営者の方々とお話をしますが、都の支援策についてお伝えすると大変喜ばれます。周知が進めば、もっと多くの本当に困っている方々に届くだろうということです。ぜひネットワークをお持ちの皆さんにも都の施策について広めていただけるよう改めてお願い致します。


【既存の支援メニュー】

1.緊急融資(売上5%減以上の企業に100%信用保証料補助)
国のセーフティネット保証よりも手厚い融資(併用可)

2.テレワーク導入助成(助成率100%・250万円上限)
感染症予防策としてテレワークの活用を図る企業に対して機器の導入経費を全額補助

参考資料:本日発表された緊急対策第3弾資料