昨日の夜、東京オリンピック・パラリンピックのマラソン競技を札幌で行うことを検討するようIOCから急遽の発表がありました。

それを受けて、本日急遽、都民ファーストの会でも所管からヒアリングをおこないましたが、東京都行政にとっても「寝耳に水」で、メディアに事実確認を行なっている状況とのことでした。


大きな注目をあつめる目玉競技のマラソンについては、組織委員会(国とJOCと都などの合同組織)もルートから暑さ対策まで、膨大な労力を費やして検討を進めてきました。また、チケットについても高い倍率の抽選を経て、既に販売が進められてきました。

IOCはチケットの払い戻しには応じるし、高い競争率なのだから札幌開催でも問題なくチケットが捌けると発言したそうですが、あまりに観客や関係者を軽視した考え方ではないでしょうか。


今回、急遽札幌で開催するとなった理由がドーハで行われた世界陸上において、暑さで選手が相次いで棄権する事態が起こったからだと説明しています。開催時刻を朝の時間帯に変更するなど工夫すれば夏の札幌と同程度のコンディションは確保できると思うのですが・・。アスリートファーストだと言いますが、既に多くのアスリートが東京会場のコースやコンディションに合わせて準備をしており、300日前を切った今このような変更をするのは到底説得力理解できません。


組織委の森喜朗会長は「IOCからの要求を受け入れるべき」との姿勢を見せていますが、これでいいはずがありません。大きくは今月末の調整会議がターニングポイントになるでしょうが、それまでに都としてもアクションを取っていくべきだと思っています。