台風19号の余波はまだ続いています。大田区役所からあがってきた最新の被害状況では、田園調布4・5丁目で浸水590件、器物損壊等249件、倒木は102件に上っています。


台風が上陸した12日、路上生活者が台東区の避難所に避難しようとしたところ、受け入れを拒否されたことが大きな問題となりました。「税金をはらっていないから」という理由での受け入れ拒否は、「行政とはなにか」に触れる事案でもあったことから、ネット上で拡散し、メディアでも取り上げられ、台東区長が謝罪する事態となりました。


昨今、一般的に税金の対価として行政サービスがあるという感覚が強くなっているように感じますが、行政と住民を近くで見れば見るほど、行政と社会は不可分であり、皆に必要なことを皆で解決するために、良いものも悪いものも分け合うためにあるという感覚になってきました。できる限り正しく分け合うために民主主義があるんだとも。


少し抽象的になりましたが、誰もが路上生活者になる可能性があります。事故にあうこともあります。生まれながらに難病を背負うこともあります。だから可能な限りは助けあえる思いやりのある社会であってほしいなと思います。

台東区の件は、東京都にとっても他人事ではありません。思いやりのある行政を目指します。