いよいよ明日から大阪でG20が開催されます。世界首脳が集まる国際会議、警備も最高レベルの厳戒態勢で臨むものと思われます。

大規模イベントには安全の確保がつきもの。東京では今日、2020年オリンピック・パラリンピックの開催にむけて「ラストマイルカメラ」といわれる、最新鋭の防犯カメラを五輪大会の主要会場周辺に合計140機設置し、運用をスタートし始めました。

防犯カメラといえば、先般ハロウィンに起きてしまった渋谷の軽トラ横転事件の犯人を、防犯カメラの映像を繋ぎ上げることによって、送検にまで至ったというのが記憶に新しいところです。ラストマイルカメラで撮影された映像はリアルタイムで警視庁に集約され、AIテクノロジーとの組み合わせによって、テロリストを事前に確認することはもとより、時間帯ごとの人の流れの予測などもできるようになるそうです。防犯カメラはもはや防犯のためだけのものではなく、混雑予測などに有益なビッグデータを取得する役割も果たすようになりつつあるということ。

無論、プライバシーの保護は徹底して行うことが前提ですが、これらのシステムについては五輪会場周辺のみならず、繁華街などにも率先して整備していくべきだと考えています。それを進めていくために今回のラストマイルカメラの導入は貴重な実証実験でもありますので、システムの詳細や今後の活躍について引き続き注視していきたいと思います。