今や生活必需品といっても過言では無い携帯電話ですが、都立高校で持ち込みを容認する方針が都教育委員会から昨日示されました。


2009から文科省の通達により、小中学校においては持ち込み禁止、高校においては校内での利用禁止とされてきた携帯電話およびスマホの持ち込みでですが、都立高校においては持ち込み禁止とされてきました。


しかしながら、いまや高校生の約97パーセントが携帯電話を持つ時代。また昨年6月におきた大阪北部地震を機に、災害時の緊急連絡手段として大阪府の高校で携帯電話の持ち込みを容認するなどの見直しの流れが都にも波及した形です。


お金や定期券、行政サービスもスマホに統合される昨今、これはもう時代の要請であり、これまでが実態とそぐわないルール設定であったということで、この変更自体はすべきことだと思います。

一方で自分も含めですが、現代人がスマホと向き合う時間はすでにかなり増えており、学生のスマホ依存を助長しはしないかと少し心配です。

学習にも効果的なツールであることは間違いないのですが、スマホがあるとともすれば無限に暇をつぶすことができ、リアル世界に使う時間が減っていきがちです。事実、1日のスマホ利用時間の長さと学習成績は反比例するという調査結果もあります。

人生で最も多感な期間においてその時にしか出来ないリアルの体験に時間を費やして欲しいなぁと自身の高校時代も思い出しながら感じました。


自分自身も、必要のない時にはできる限りスマホを使わないようにと心がけています。利用規則などの詳細は学校によって決められることかと思いますが、どんなツールでも大切なのは使い方、高校生に素晴らしい時間を過ごしてもらえるような規則について今後も検討していってもらいたいと思います。