都は8月から東京都庁の第一本庁舎で利用する電気を、100%バイオマス発電による再生利用可能エネルギーに切り替えるよう電力会社と契約を進めました。契約額は2020年9月までの14ヶ月で約6億2000万円。それまでの契約と比較して15%程度高くなるとのことです。都庁2割程度を占める第2本庁舎については2030年までの長期契約であるため、これまで通りです。

都庁電力の再エネ化は、我々都民ファーストの会もこれまで議会の中で進めるよう提言を続けてきました。先日のU20メイヤーズサミット、そしてG20でもそうですが、環境問題は我々日本国民が思っている以上に世界において重要な課題として位置づけられています。現在の消費生活は我々にとって普通のものとなってしまっていますが、これを続けていけば地球がもたない、つまり地球にとって本来かけてはいけない負荷をかけた生活スタイルなのだということを、環境問題について知れば知るほど感じるようになりました。

割高となる電気料金は税金で賄っていますので、これについては賛否が分かれるかもしれません。経済最優先の民間企業にも再エネ利用を進める会社があります。公である自治体においてはより社会の意識改革を進めるための努力が求められるところだと思います。
都庁では他にもプラスチック製のストローを庁内の喫茶店から廃止したり、買い物するときにプラ製の袋をもらわないという行動を率先して進めています。
そういった行動は今は少数派かもしれませんが、社会の意識が変わればそれはいずれ「当たり前」になります。今から20年前、暑い中でもネクタイをしめたビジネスマンが多数派であったように。
そういった意味で、この取り組みについてもより多くの方々に知ってもらってこそ意味のあることかと思います。