今日は大田区大森消防団の操法大会。
天気はなんとかもったものの、冷たい風が吹くなか団員の方々が練習を重ねてきた消防操法を披露し、消防庁による採点と講評が行われました。
消防操法とは、5人の人員で可搬式ポンプから決められた手順で放水、消火をするタイムと規律(各動作の正確さ)を競うものです。
やったことがある方は同意してもらえると思いますが、これはもうスポーツ競技と同等かそれ以上に熱い。1番員から4番員と指揮者という5つの役割があるのですが、メンバーの息がぴったり合わなくてはタイムを縮め得点を伸ばすことはできません。他のメンバーが動きやすいようにお互いが工夫をする、失敗をカバーし合う。チームの5名の間には必ずといっていいほど固い絆が生まれます。
私もかつて消防団員として操法大会に出場したことがありますが、大会の前には2日に1回くらいのペースで仕事が終わった後に夜練を行います。走るスピードがタイム短縮の鍵であるため重たいホースを抱えて全力疾走を繰り返します。操法に取り組むのは5名ですが、それ以外の消防団員も道路の確保や飲み物の用意などをしに、選手たちの練習を見守ります。大人になってからこんなに真剣になって団体競技に取り組んだことはありませんでしたし、これ以降も無いような気がします。本当に貴重な体験をさせてもらいました。
わからない人にとってはハテナかもしれませんが、長々書いて何がいいたかったかというと、消防団の役割は、消防庁と力を合わせて地域の安心安全を守ることですが、消防操法はその技術を磨くだけでなく、消防団の結束を強める役割も持っているもはや文化と呼べるものであり、大会はインターハイや甲子園であるということです。(東京都大会に出場したことがありますが、各区の威信をかけて戦う様はまさに甲子園。)
もう1つ言いたいのはあれだけ頑張って練習しているのだからもっと一般区民市民から注目されても良いのではないかということ。特に若い人にとっては、目上の人とのコミュニケーションを学ぶ絶好の機会。ぜひ体験をしてみることをお勧めします。
以上、消防団員体験者にしかあまり伝わらないかもしれませんが、消防操法大会の魅力を伝える一助になれば。
来週日曜日16日には蒲田消防団の操法大会、再来週日曜日23日には矢口消防団の操法大会が行われます。