昨日ニュースとなりましたが、東京都主催のイベントにおいてプラスチック製品を極力使わないようにする、食器やカップなどについて再生プラスチックを活用していく都庁プラスチック削減方針が打ち出されました。

また先だっては、スターバックスが2020年までに全世界の店舗でプラスチックストローの廃止することを打ち出すなど、廃プラスチックの処理のあり方については世界的な課題と認識されるようになりました。


プラスチックはいまや我々の暮らしときっても切り離せない素材ではありますが、自然に分解されづらいことから、海洋の生態系に影響を与え、ひいては人間の健康をも脅かす脅威になりうるということが兼ねてから指摘されてきました。今回の定例会で審議される東京都廃棄物審議会の中間答申においては、このまま2050年まで対策を取らなかった場合、全世界の海洋に残されるプラスチックはそこに住まう魚の重量を超えてしまうといいます。

2015年の国連サミットで採択された「持続可能な開発目標」(SDGs)に持続可能な資源利用の項目がありますが、まさに今対策を取らなくてはならない喫緊の課題の1つです。


また中国がプラスチックゴミの受け入れをやめたことや、汚れたプラスチックの輸出を止めることをバーゼル条約締結国間で合意したことで、国内における処理のあり方についての議論はそれ以上にスピード感が求められるようになっています。


現在、国においてプラスチック袋の有料化義務付けを早期に実施するように議論が進められていますが、国内最大の大消費地である東京都において容器包装プラの分別実施が他県よりも進んでいないことや、未だ多くをCo2排出を伴うサーマルリサイクルで処理されているなどの課題があります。

この問題については今後も引き続き取り上げますが、今月14日の都議会環境建設委員会でも議論が行われる予定です。是非こちらにも注目いただきたいと思います。