オリパラ組織委員会・国・都・交通に関する学識経験者などで構成される交通輸送技術検討会で、大会開催中の渋滞対策の具体的内容が協議され、懸案となっていた「ロードプライシング」についても対象区間や時間帯、具体的な金額について明らかになってきました。

大会期間中に何も対策を打たなかった場合には、一般道では2倍、首都高では1.8倍の渋滞が発生し、首都機能に深刻な影響を与えるというとい予測は、もう一年前に立っていましたので、その対策に向けて検討会での議論を行なってきました。

これまでの経緯・全体の考え方については以下の記事が詳しく解説してましたので、シェア。
▪️最大の難問 交通渋滞は克服できるのか 東京2020大会開催

今回示された具体的な渋滞対策は三つ。


一番左が「ロードプライシング」と呼ばれる高速料金を上下させることによって、交通量を制御しようとするやり方です。具体的には競技の時間中、首都高で500〜3000円の値上げを一律で行うことを検討しているそう。また輸送用のトラックなどについては対象外だそうです。
高速料金の値上げを決定するためには最終的に都議会の同意も必要なのですが、私はもしこの案を実行するのであれば、一方で値下げをする時間帯や別日程を作るなど、対応を考えなくては、多くの都民を含む高速利用者は到底納得できないだろうと考えています。

その他は表にある通り、ナンバープレートの末尾ごとに交通規制をかける(例えば、偶数or奇数)、相乗り車両専用レーンを作ることによって相乗りを促す などの案も出ていますね。


今後の検討会で案が詰められていきます。先日、オリパラ特別委も委員として出席させて頂きましたが、組織委員会といい、この検討会といい、都の機関ではありませんので隔靴掻痒というか、なかなか都議会の声が届いていかない部分が多いのですが、都民生活に影響を及ぼす事柄ですので、今後もフォーカスしていきたいと思います。