今日は節分。

どこのスーパー・コンビニに行っても恵方巻きが並んでいました。売れ残った恵方巻きが大量廃棄されている(去年は10億円分)問題が認知されて久しいですが、今年はついに農林水産省から通知が入り、小売関係各社が対策に追われたとのことです。


半分のサイズの恵方巻きを売ったり、予約して買ってもらえるよう力を入れてみたり・・。

今年も食品リサイクル工場で処分されている原材料は前年とほぼ変わらないという報道もありました。


▪️工場取材レポ「処分する恵方巻きの量は2018と変わらない」大量廃棄で多くの人が気づいていないこととは

https://news.yahoo.co.jp/byline/iderumi/20190203-00112970/


恵方巻きの場合、他の食べ物と比較しても製造工程に出てしまう切れ端や規格外の具材が多く出てしまうということですね。日本では規格に沿ってきれいできた製品が求められるので、それについてもっと消費者もっと寛容になった方が良いのではないかと・・。


また問題なのはクリスマスケーキと同様、2月3日を境に需要が急激に落ち込むということです。つまり売れ残りが出てしまったら処分することが難しいということ。

しかし、売れ残りが出ているということは企業にとっても喜ばしくないことであって、各社が流通量を減らせば製造コストも削減されて皆ハッピーで終わるというような気がするのですが、なんでそのようにならないのか、という点については皆が不思議に思うところではないでしょうか。毎年やっていることなので、販売予測も比較的難しくなさそうなのですが。


その上、恵方巻きはバレンタインデーのチョコレート等よりも日持ちがしないため、さらにフードロスが生まれやすい。


作るのにロスが多い。一年のうち一瞬しか売れない。日持ちがしない。三つの条件が揃っている食べ物は多くなく、フードロス問題で恵方巻きが取り上げられる理由がよくわかった気がします。


とりあえず売れ残りが廃棄されてしまう点については、やはり需要予測に第一の問題があるような気がしますので(今日もスーパー等で沢山残っているのを見ました。)そういった根本的な対策についても是非企業に進めてもらいたいと思います。


最近は以前より浸透してきたような気がしますが、2015年に国連サミットで示されたSDGsの理念は小池都政のバックボーンになる考え方の一つです。「SDGs(エスディージーズ)」とは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称であり、サミットの中で世界のリーダーによって決められた、国際社会共通の目標です。

フードロス問題については、2030年迄に世界一人当たりの食料廃棄を半減させることが、持続可能な世界を作っていく上で必要という目標値も示されました。


私もこの問題については、今後も特に力を入れてフォーカスしていきたい思います。