先日、来年度の環境関連の取り組みについてお伝えしましたが、今日はプラスチックごみの問題についてお伝えしたいと思います。

レジ袋やペットボトル、いまや我々の生活に必要不可欠なプラスチックですが、海に流出するとマイクロプラスチックという微小な粒となり、生態系にとって有害な形で蓄積されていくということが近年問題になってきました。先日、スイスのダボス会議においても、「海底の小さな甲殻類からも高濃度の有毒汚染物質(PCB)が見つかっており、国という括りを超えて対応していかなくてはいけない問題だ」という意見が日本から表明されました。

2015年の国連総会で示されたSDGs(世界を持続可能なものとしていくために、果たしていかなくてはいけない開発目標)の考え方は、現在の東京都の実行プランや政策の中にも大きな影響を与えていますが、海の豊かさを守っていくという目標の中でマイクロプラスチック対策は重要とされています。

都においては、昨年庁内にある喫茶店で、使っているプラスチックストローを紙製ストローに代替するなどして、プラスチック問題に対する啓発を行いました。来年度においては他に再生可能な素材について検討し、量産化や事業化を促すために予算を計上しています。

これはこの問題に限ったことではありませんが、東京はあらゆるサービスや物品の国内最大の消費地であり、東京における常識を変えるということは、一地域のみならず日本全体に波及していく。この国をリードする、牽引することができる最も大きな力を持っているのが東京都なのではないでようか。

国がやっていないことについても、トライアルアンドエラーを重ねながらも挑戦していく。その気持ちを忘れずに示された新規施策の精査についても取り組んでいきたいと思います。