■ニュースではよく耳にするが
テレビのニュースなどで「環境アセスメント」という言葉を耳にしたことはないだろうか。
今年9月に行われた沖縄県知事選でも最大の争点となった、
普天間基地移設問題。移転先の辺野古は自然が大変豊かであり、移転工事により生態系への影響が懸念されている。
そのため沖縄県ほど環境アセスメントの重要性が高まっている自治体は他にないだろう。
最近では「南山城村メガソーラー計画」として報道されている、
京都府と三重県の県境に米国外資系企業がメガソーラー=太陽光発電所を建設しようとしている計画でも、米外資系企業が環境アセスメント終了前の着工方針であるとし、住民は企業の強引な姿勢に計画の中止を求めている。
■そもそも「環境アセスメント」とは何か
築地市場移転問題においても、環境アセスメントが重要なキーワードとなった。環境アセスメント、すなわち環境影響評価、略称は環境アセス、ということは広く知られている。その役割や対象事業については、これからの更新で皆様にシェアしていこうと思う。
東京都環境局「東京都の環境アセスメント」によれば、
>大規模な開発事業などを実施する際に、事業者が、あらかじめその事業が環境に与える影響を予測・評価し、その内容について、住民や関係自治体などの意見を聴くとともに専門的立場からその内容を審査することにより、事業の実施において適正な環境配慮がなされるようにするための一連の手続き
となっている。
これらは、東京都環境影響評価条例に基づいており、
大まかに分けると計画段階→事業段階→事後調査という流れになっているが、都民の生活への影響を防止するための非常にきめ細やかな審査が義務付けられている。
■多くの自治体で改正、または一部改正へ
先述した沖縄県、南山城村がある京都府なども、環境アセス関連条例に一部改正や見直しがされた。
ターニングポイントともいえる2020年へ向けて、
環境開発・観光開発が大幅に進む中、やはり環境への影響という側面もある。
明日12月4日(火)13時から、今年度最後の第4回都議会定例会も開会するが、知事提出議案の中での東京都環境影響評価条例の一部を改正する条例もこの環境アセスがより広く用いられるようにする改正です。
明日からいよいよ今年最後の都議会定例会が開会します。
インターネット中継も13時より。以下のリンクから。