週の金曜日に都議会は与野党の議席数が再度逆転をし、民主党を中心とする野党が過半数の議席を得ることとなりました。一度失っていた「過半数」の重みというものを最近とみに感じます。



過半数に足りなかった今定例会中、我々の質疑に対する都庁の答弁は過半数を持っていた前定例会中のものと比べ物にならないほど、冷淡なものでした。それだけでなく、都庁職員の方々の我々に対する接し方も随分変わったように感じました。



石原知事がいかに「これをやりたい」といっても、議会の過半数の賛同を得なければできないことがでてきます。故に過半数を握ってはじめて知事と交渉ができるようになる。逆に一人でも足りなければ、注目度の低い都政の中では石原知事は野党から何を言われても痛くも痒くもないでしょう。



過半数を取るか否か、というのは一議席の差であってもまさに天と地の差が有るということです。また、こうした拮抗した状況にあるというのは極めて不安定でもあります。一人向きを変える、あるいはいなくなるだけでも、またひっくり返る。数の少ない方はあらゆる手段を使ってそれを実現させようとします。



今、都議会において我々野党の結束が強く求められています。過半数をてこに石原都政の問題点を指摘し、改善していくために、改選までの残りの二年間、変革への強い意志を我々一人一人が保ち続けなければならないと実感しています。