「遠い地平線が消えて、
ふかぶかとした夜の闇に心を休める時、
はるか雲海の上を 音もなく流れ去る気流は、
たゆみない宇宙の営みを告げています。
満点の星をいただく 果てしない光の海を
豊かに流れゆく風に心を開けば、
きらめく星座の物語も聞こえてくる、
夜の静寂の、何と饒舌なことでしょうか。
光と影の境に消えていったはるかな地平線も
まぶたに浮かんでまいります」
…というナレーションを
『ミスターロンリー』のＢＧＭにのせて始まるのは、
毎週月～金曜日の深夜0時から
ＴＯＫＹＯ ＦＭ系で放送されている
『ＪＥＴ ＳＴＲＥＡＭ』という番組。
その番組が今日25日深夜で、
放送10000回を迎えたそうな。
この番組の第１回の放送は、１９６７年７月３日。
つまり、ＴＯＫＹＯ ＦＭことＦＭ東京の前身である
ＦＭ東海（注・この“東海”は東海大学のことです）
の試験放送の時から
スタートしているというから驚き。
（ＦＭ東京が開局したのは1970年）
さらに、
この番組はずっとＪＡＬ1社提供というのもさらに驚き。
長寿番組数あれど、
長年同じスポンサーが付くのはかなり珍しいことです。
これはやはり、番組構成の成せる技なんでしょうね。
そうそう、ほんの数年前まで、
ＪＡＬの機内プログラムに
『ＪＥＴ ＳＴＲＥＡＭ』ありましたよね！
番組構成は同じで、
飛行機オリジナルのプログラムをやっていたと思います。
ここでも番組とスポンサーのつながりが感じられますね。
この番組の良いところは、語弊があるかもしれませんが、
ながらで聴くのに適してるところでしょうか。
番組は、イージーリスニングと往年の洋楽ヒット曲が流れる音楽番組、
それとわずかながら耳触りの良いナレーションがあるだけ。
何かしながら聴くにはもってこいではないでしょうか。
僕もこの時間、家にいるときはネットしながらこれを流しています。
ホント、ＢＧＭ代わりですよね。
…といろいろと書いてきた僕ですが、
実は聞き始めたのはほんの３・４年前！（爆）
10000のうちのほんの数100回に過ぎません。
中高生の頃は同じ時間帯、某赤坂局のスーパーＤＪの音楽番組を
聴いていたのもで（汗）、まだまだヒヨッコリスナーです（笑）。
ていうか、その頃ではまだこの番組の良さとか理解できないと思いますが。
そんなわけですので、この番組の初代パーソナリティーである
故・城達也さんの時代は全く知りませんが、
お声は知っていますので、なんとなく雰囲気はわかるような気がします。
現在は４代目・伊武雅刀さんが“夜間飛行のお供をしますパイロット”を
されていて、毎晩あの渋い声を聴かせてくれます。
これからも長く続いてほしい番組の１つであります。
＜第1巻77号 通巻77号＞