こんなに美しい舞台を観たことがない。







きのう、


東京芸術劇場プレイハウスで上演中の舞台


ねじまき鳥クロニクルを観てきました。



村上春樹さんの作品。



あの大友良英さんが音楽を担当されると知り観に行ったのですが、すばらしい舞台でした。












(ロビーはお花だらけ。


甘い香りに包まれた

ラウンジの様子からもう別世界で。


もしかしたらもうここから引き込まれていた、のかもしれません。)





舞台というものは、


多少なりとも遊びというものができるもので、


ほんの少しの動きなど、


役者に任せられるところがあり、


そこにさらに役者本人のアドリブが発生したりもして、


そこも楽しむ作品が多かったりもします。



しかしこの舞台は、


すみからすみまできちんと作られ、


きちんと一から時間をかけて作らなければ作ることのできないであろうという


そんな舞台でした。



演技や歌、ダンスもそう。



コンテンポラリーは、私は今まで観るのには苦手意識があったのですが、


そのコンテンポラリーのためにまるで用意された物語のようでした。





爪の先まできちんと作り込まれていて、



舞台美術も隙がない。


シンプルだけど、ありとあらゆる仕掛けが施されている。


光と影さえも演出の一つで、

もちろんライトを使った演出はいろんなステージで当たり前のように行われているけど、


ここまで効果的に細かいところまで気を使って作っている舞台ははじめてです。


舞台のスタートから、



やられたーーーーー



って感じで。



ゾクゾクしっぱなしでした。




物語は、



主人公の男性(なんと2人1役)がいなくなってしまった猫を探す中で、


いろんな不思議な体験をしていくというもの。


現代の不思議の国のアリスのような。


しかし、


その彼が体験しているのは

人間の根底にある目を背けてはいけない世界、のようなところで。


そんな世界を追体験していたら、



ぐんぐんこの舞台にひきこまれていくのが怖いくらいにわかって、


普段舞台を観るときはあまり買わないパンフレットも買ってしまいました。


舞台裏までも知りたくて。




私自身、


小さな頃から体験してきた、


自分の中でいちばん美しいと思う世界がそこにあって、


それをそのまま表現してくれる舞台に出会ったことがなかったので、


驚いたのもあります。




シンプルで美しく。


少し歪んだ世界。



ああ、



本当に美しい世界。



もし時間があったら



もう何度でも観たいくらいです。



絶対におすすめです。



ぜひ足をお運びください!








ねじまき鳥クロニクル概要★


世界中で絶賛される村上春樹の代表的長編小説。ミュージカル『100万回生きたねこ』や、百鬼オペラ『羅生門』を作り上げた、イスラエルの奇才インバル・ピントが、演出・振付・美術を担当。
新たなタッグとして、気鋭のアミール・クリガーが脚本・演出を担当。
そして『マームとジプシー』の藤田貴大も脚本・演出に加わり、
『あまちゃん』『いだてん』の大友良英が音楽を担当。大友良英は演奏者としても全公演出演を致します。
主演には、演劇モンスターの異名をもつ成河、映像を中心に俳優として目覚ましい活躍をみせる渡辺大知の2人。Wキャストではなく、2人で岡田トオルという人間の多面性を表現していく演出となります。
”死”への興味を持つ風変わりな女子高生・笠原メイを演じるのは、ピュアさと色気を併せ持つ門脇麦。
更に、大貫勇輔、徳永えり、松岡広大、成田亜佑美、さとうこうじ、吹越満、銀粉蝶 他も出演者に名を連ね、芝居、コンテンポラリーダンス、音楽が見事に融合し、既成ジャンルを打ち壊す独創的な空間が立ち現れます。


『ねじまき鳥クロニクル』HP
https://horipro-stage.jp/stage/nejimaki2020/












ちなみにスマイルサミットはヴァレンタインウィーク最終日ですよー!


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