写真は、今年5月。北斗盃デイ。
初騎乗の門別競馬で騎乗したサロルンカムイでいきなり初Vをキメた後のものです。


兵庫所属の鴨宮騎手。
今日金沢で行われた重賞イヌワシ賞で念願の初重賞制覇を達成しました。

その馬はモズオトコマエ。

門別初Vから約1ヶ月後。
鴨宮騎手が再び遠征した2度目の門別で、名古屋から遠征していたサレス騎手が全鞍乗り替わりとなったため急遽鴨宮騎手が騎乗することになった馬です。


そのレースで3番人気だったモズオトコマエを、鴨宮騎手は見事に優勝へ導きました。
サロルンカムイと同じ田中正二厩舎の管理馬でのVでした。

それから3戦、門別で出走を重ねたモズオトコマエは今日のイヌワシ賞へ。
今回も門別での勝利以来2度目の鴨宮騎手が騎乗することになり、今日は単勝1番人気に支持されました。



以前鴨宮騎手に、今年の目標を聞いたことがあります。


去年53勝をあげた鴨宮騎手。
その勝ち星より1勝でも多く勝つこと。

そして、
何より無事に騎乗すること、でした。


しかしきっと、まだ果たしていない重賞制覇への思いはずっと胸にあったと思います。


先週園田競馬は大雨による停電とその後のシステムトラブルにより1週間開催がありませんでした。

その中で金曜に行われるはずだった重賞園田チャレンジカップで鴨宮騎手が騎乗する予定だった馬はセンペンバンカ。
ここで重賞制覇となるか、と個人的に密かに期待していたのですが、まさかの開催取りやめ。

しかし今日イヌワシ賞で再びチャンスが巡ってきました。



ホッカイドウ競馬所属のモズオトコマエ。
大きな地震のあった北海道から金沢への輸送でしたが、元気にクリアしてくれたようです。

レースは、

スタートから大きくリードをとって逃げたナガラオリオン。
最後の直線、そのナガラオリオンを追い詰め差し切り、見事優勝を飾りました。


ゴールを決めた瞬間、よ、男前!とライブ映像に向かって掛け声をしました(笑)

男前で有名な鴨宮騎手の重賞初制覇が、モズオトコマエとはニヤリ


レース後、優勝インタビューで鴨宮騎手も北海道について触れていましたが、
この勝利で北海道の皆さんにたくさんの元気を送ることができたのではないでしょうか。


デビュー7年目。
競馬学校時代に東日本大震災を経験した鴨宮騎手。

以前北斗盃の日のブログにも書いた話ですが、
競馬学校時代の担当教官坂本先生にお話を伺うと、鴨宮騎手たち90期はそれまで先生が教えてきた生徒たちの中でも一番理想に近いほどに仲が良く、その中でもリーダーシップを発揮していたのが鴨宮騎手。

その後競馬学校を卒業した後には、高知の新人王を制し、着々とキャリアを重ねていった鴨宮騎手。だけど、きっとこの7年は良いことばかりではなかったはずです。

紆余曲折があり、たくさんの苦労も悔しいこともあったのではないかな、と思います。

本人は非常に柔らかい人柄で決して苦労を苦労と見せないので、そんなところはうかがえませんが。

勝つための努力をひたむきにして、積み重ねてここまでやってきたからこそ、今日の勝利につながったのだと思います。


本当に、おめでとう。


明日からも園田での騎乗が続きます。
次の目標はなんでしょうか?

和を尊び他人を楽しませることをモットーにする、鴨宮祥行騎手。
これからの活躍にもエールを送りたいと思います。