耳触りの良い言葉で取り繕っても仕方ありません。
結果は変わらないのですから。
昨晩は、奥さんと夏休み旅行の計画を立てる約束でした。
これも私の「都合」で1日予定をずらしてもらったものでした。
私のように、いろんな予定を後回しにして投票したであろう全国の珠理奈ファンの期待と願いは冷徹なまでに跳ね返されました。
フジテレビの雑な「速報生中継」に映し出されたボード、望んだ場所に彼女の名前はありませんでした。
それどころか、昨年、その名を刻んだ場所にすら私達の18歳はいませんでした。
松井珠理奈 速報4位
これが、紛れも無い「現実」です。
どれだけ格好良い言葉で着飾ってみても、結果は変わりません。
この現実を受け止めねばなりません。
この結果を知った以降の私は、およそ抜け殻状態でした。
相談してくる奥さんの声も上の空、結局奥さんがほとんど1人で旅行を決めてくれました。
その後も、なかなか眠れずに考えていました。
しかし、考えれば考えるほど、珠理奈の状況は厳しいという結論になる。
戦う前から、高くて強い壁と覚悟していた旧チームBトリオに、実力通りに上に立たれたあげく、最も爆発力を警戒すべき難波の女王にしっかり背後を取られてしまいました。
昨年と同じ轍は踏まないようにと気を引き締めるであろう1位、悲願の女王を射程距離に捉えた2位はますます盛り上がり、現女王の終盤に向けての自力は証明済みです。
加えて、惨敗ムードが漂うNMBにあって、せめて絶対エースだけでもSKEの絶対エースの上位にする事で、格好だけでもつけようという機運が流れたとしたら。
昨晩の、山本彩の涙には、それくらいの効果があったかもしれません。
風を起こす事は、出来ませんでした。
この状況、少し、ソチ五輪の浅田真央に似ています。
スタートダッシュに失敗した彼女は、金メダルはおろかメダルにも手が届かなかったわけですが、フリーでの感動的な演技で巻き返し、満足度の高い結果で締め括りました。
ただ、珠理奈に関しては、やはりそれでは駄目なんだと思います。
よく頑張ったね、は珠理奈にではなく、自分達に向けての言い訳に過ぎません。
もう、珠理奈がすべき事はありません。
私達、いや、ここからはある意味、個人戦。
それぞれが、今からいくらお金を使えるか、です。
もちろん、持ち玉を全て速報に入れた人もいるでしょうし、AKBのCDを複数購入したくないという人もいるでしょう。
なので、ここからは、個々の事情に合わせた行動となります。
それでも、気を付けたいのは、誰かがきっと大量に入れてくれるだろう、ではなく、自分がこれだけ入れるんだ、という思考性を持つ事です。
この時期、よく流れる太オタによる大量投票などの話は、都市伝説程度に考えていた方が良いでしょう。
きっと、コツコツと票を積み上げてきたファンがほとんどだと思います
もうここからは、雰囲気でも勢いでもなく、リアルな資金力の勝負となります。
ただでさえ、ファン数で劣る珠理奈ですから、どれだけ地道に1票を積み上げられるかであり、まだ参加していない珠理奈に関心を持っている方に動いてもらうかです。
これだけ、SKE勢が健闘している状況では、仮に「箱推し票」があったとしても、期待はできないでしょう。
その意味では、逆に山本彩に抜かれていた方が「対NMB」の構図を活かせたかもしれません。
余談ですが個人的には、玲奈さん辞退を決めた彼女の事務所の判断の一つに、山本彩に抜かされる事による商品価値の低下を恐れたのもあったのではないかと考えています。
さて、このように私の頭の中は、悔しさと不安で埋め尽くされています。
ただ、一つだけ良い点もあります。
それは、珠理奈も私達ファンも、現実をしっかり目の当たりに出来た事です。
この順位、この顔ぶれ、極めて妥当なものです。
毎年、速報から順位を落としては、珠理奈を落胆させてきたわけですが、今年はそれが許されない、ありのままの現在地が示されています。
難波の女王に抜かれて5位に沈むのか、ザAKBの最後の砦である旧チームBトリオを打ち破れるのか。
そのどちらに、より高い可能性が残されているかはわかりません。
大丈夫、奇跡は起きるよ、と声にするにはあまりにも現実は厳しい。
かと言って、今年はもう諦めようか、とは絶対言いたくはありません。
だってそうでしょう。
珠理奈が、悔しい、と言っているのだから。
スタートダッシュには失敗しました。
それは、事実です。
ただ、勝負が終わったわけではない。
それも、事実です。
だから、悲観するのも、ネガティヴになるのも、今日で終わりにしようと思う。
まだ、やらなければいけない事があるから。
まだ、終わらせるわけにはいきませんから。