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部屋でうたた寝してたら…
まえ!まえ!なにやってんだシュートだろっ!

「第36回 全日本少年サッカー大会」の音で起きた…(。-_-。)



そういえば18年前、俺も出た。
摩訶不思議な体験談を話します。

全日本少年サッカー大会ってね、夜に交流があるんですよ。
おみやげを持ち合ってどこかのチームの部屋に行って1時間ほど催し事をするという。
僕の時は宮城県との交流でした。

ハッキリ覚えてないけど僕らは京都のけっこう高級な菓子折りみたいなんを確か渡したんかなー?

対する宮城県の子のお土産が「コケシ」やったんですよ

思わず大っきい声で「こんなんいるかー!」って言ってしまったんですねー

相手の子はヘコんでたけど、だって絶対いらんやんコケシは。

しかも何か完全に偽物のクロアチアとかドイツのユニホーム着てるんですよ。
やたら手だけ長いし。

そんな想い出がありますねー。





…。









時は流れて十数年。
大学四年、。サッカー部の親友とある夏の日、二人で単車に乗ってました。

たまたま信号待ちで全日本少年サッカー大会の話になった。

「俺、少年の時全国出たよ」
「あ、俺も宮城県で出たー」
「あれ夜に交流あるよな」
「あったねー★」
「ミツ、京都代表だよねー」
「…。」
ちょっと待って??
「俺交流したの京都代表だったんだけど!」
「え?!そういえば俺も相手、宮城県やった!って事は相手にお前が居たん?!」
「しかもそん時京都のやつにお土産渡したらメッチャばかにされたんだけど!」

「エーーーッッッ!」笑

うそーー?!笑 それ言ったん俺やーー!!笑

あの偽物のユニホーム着てたんじゃあお前!?
偽物じゃねーわ!!

えーっ!!笑
このコケシやろー!!



…世の中にはほんとーーに不思議な事ってあるんですねー…



12歳の時、一夜限りで仲良くなった少年同志が知らずして将来東京という大都会で出逢い、親友になってたなんて…。

更にその時分かった事が。
僕の誕生日と彼の兄貴の誕生日がまったく同じなんです…
そして彼の名前と僕の父親の名前がまったく同じ。

ビックリする事に男3兄弟という家族形成も同じ。
末っ子同士である事も同じ。

そして信じられない事に長男の名前まさか一緒じゃないよね?と
「せーの!」で言った瞬間、

「賢一!」

…漢字までもがピタリと同じだったのです。ちょっとマジで一瞬怖くなりました。


…少年が何故、偽物のユニホームを着てコケシを持ってきたのかそれは未だに謎です。
あの日以来コケシを持った少年が現れる事はありません…。

もしかしたらあなたの所にもコケシを持った少年が……