帝国劇場で『ジョジョの奇妙な冒険』を見てきました。


当日のキャスティングボード ↓


休憩を含めて3時間半。

観劇中足がむくんで疲れました。
実は観劇前からむくんでた気もします。

新作のミュージカルで、初日が間に合わず
チケット代金だけでなく、宿泊交通費まで保障した、という作品でしたが、私の買ってあったチケットの日にはもう出来上がってました。
良かった。

これまで、帝国劇場のミュージカルと言えば、海外からの輸入作品ばかり見てきたので、日本の漫画を原作にしたオリジナル作品ということで、迷いましたが、行って良かったです。

漫画はジャンプに連載していた時にちょっと見た(読むほどでもなく)程度でしたが、ストーリーはわかりやすく、なにより俳優さんのセリフがとても聞き取りやすかったです。

歌のレベルも高くて、しっかり響く声で聞かせてくれてて、日本のミュージカルのレベルが上がっていることを実感できました。

音響や、舞台セット、映像を使った演出の向上もあるのでしょうが、何と言っても漫画を原作にしているので、それを現実の舞台で俳優が演じる難しさがあり、それをうまくクリアできていたと思います。

動物の馬を2人の人間が入って演じることは昔からあったと思いますが、犬の動きを人間が表現するところはアナログでした。

あと、戦いのシーンが見せ場の一つですが、
「腕が伸びた」
というセリフと、動きで見事に表現されていたと思います。

このあたりは、原作をもっと知っていたらより楽しめたかも。

ただ、少年漫画にありがちな戦うシーンが長くて、漫画でも飽きてくるのですが、舞台でも私には戦いが長すぎて飽きてきたのは、個人の好みの問題かと思います。

主役のジョジョはダブルキャストで、私が見た回は松下優也。全然知りませんでした。
というか、メインキャスに名前の上がっている中で知っていたのは別所哲也だけでした。

こういうところも、東宝ミュージカルといえばテレビなどですでに知られている人を使うのが普通だと思っていたので、意外というか、ミュージカル界の層が厚くなっている現れかと。

幕開きから登場してストーリーテラーとして観客を物語に引き込んでいくスピードワゴンの存在が大きかったと思います。
YOUNG DAISって方も全然知りませんでした。

でも、レ・ミゼラブルでジャン・バルジャンだった人を10年後に朝ドラで見るようになったように、またどこかで見かけるようになるのでしょう。


コロナもあって、7年ぶりの帝国劇場でした。
間が空いた理由の一つはチケット代金の高騰です。
なかなか手が出せないでいました。

今回は、都民半額観劇会、という東京都が半額チケット代金を補助してくれるというので観ることにしました。
半額、といっても、手数料などで、平日1万6千円が8,760円で買えました。

お席は2階席でしたが、ほぼセンターでよくみえました。


都民半額観劇会というのは、多分コロナ禍以外は毎年やっているのだと思います。
以前歌舞伎を申し込んだけどその時は当選しませんでした。
ジョジョは、観劇会用の席が600席なので、全館貸切というわけではなく、お席はもしかして1階もあったのかも?よくわかりませんが。

とにかく、これが建て替え前最後の帝国劇場になるかもしれないので名残を惜しんできました。
この輪っか、なんなんでしょう?

館内にはたくさん絵がかかっています。

そういうのも建て替え後はなくなるのかな。

出来ればもっと観劇に行きたいのですが、足が痛くなるとか、背中がバキバキになるという問題を解決しなくては。