宝塚大劇場で宝塚歌劇星組公演『RRR』とレビュー『VIOLETOPIA(ヴィオレトピア)』を見てきたので、覚書。
原作はインド映画で、日本でもロングラン上演されてます。
映画は見ていませんが、1年ほど前NHK「あさイチ」のエンタメコーナーで紹介されてたので知ってました。
映画は見てないので、ストーリーそのもので楽しめました。
逆に、映画を見てないほうが楽しめると思います。
ただし、ビームとラージュが出会うシーン、映画ではものすごいスペクタクルな場面なのですが、それを舞台でどのように表現するかが面白く、かなり成功していたので、この部分だけでも映画を見ていると、映画と舞台、表現方法の違いを楽しめると思います。
前回の星組『1789』が上演中止期間が長かったので、今回は無事幕があき、今のところ順調なのでこのまま乗り切って欲しい。
礼真琴は元気そうに踊っていたし、歌も演技もいつもながら完璧。
なにより元気そうなのが良かった。
そして、この作品から星組2番手となったありちゃん(暁千星)。
可愛かったありちゃんが、いつの間に髭面のおじさんの役をするようになったのか。しかも兄貴って呼ばれてるし。ちゃんと年上に見える。
絶対年下のかわいい弟キャラだったのに、成長ぶりが嬉しいです。
そして、もちろんダンスは元気いっぱい。
元気なところがありちゃんのいいところなのですが、もちろんかなりの体力を使っているはず。それを、ラクラク踊っているように、疲れを感じさせないところがいいところなのに、去年からの週刊誌報道で、タカラジェンヌの過重労働が言われるようになって、ちょっと夢の世界に入りきれなくなったのが残念。
主演二人のダンスがあってこその作品だと思います。ナートゥダンスは、二人が踊り初めたあと、全体を巻き込んでの行くので星組全部のダンスの力量も見せてもらった感じ。
ストーリーでは、ありちゃんの回復ぶりがちょっと早すぎる気はしますが、それぐらいは目をつぶらないと。
全体としてはストーリーをわかりやすくする工夫がたくさんあり、セリフでの説明に加えて、回想シーンを入れてありました。
特に、ビームが名前を変えてデリーで生活するところ、この人が礼真琴だってわかってない人にも、同じ人なんだと解るように説明が何度も入り、丁寧でした。
幕の映像が動いて、虎や鹿が横切るのです。
技術の進歩だなぁ。
ビームの弟?ラッチュがきしょうかずと(松岡修造娘)でした。
目立つ役で、御曹司として大事に育てられてる様子。今回は新人公演主演ではないけど。
娘役で目立っていたのは、トップ娘役以外では、ラージュの許嫁シータ役の詩ちづる。
田舎の娘にしては綺麗すぎる。美しさでした。
あとは、インド総督の妻役の小桜ほのか。
今回もアクの強い役でしたが、この人が悪くないと物語が始まらないので、うまくお芝居を引き締めてました。
きわみん(極美慎)の役は、悪い人でもなく、いい人でもなく、いや、いい人なのかも?
2階席にも客席降りがあり、コロナ禍が明けたことを実感させてくれました。
ショー『VIORETOPIA』
あんまり綺麗に撮れなかった。
このショーは、指田珠子(さしだしゅこ)の大劇場演出家デビュー作だったのですが、あまりに説明がアバウトで、物足りない印象です。
正直何度も寝そうになりました。
劇場をテーマにしているようで、そこで演じる人々の思いや、終演後の様子を描いてるようなのですが、パズルのピースだけで、どう当てはめるかの説明がないので、謎が謎のまま終わってしまい、パズルを完成させる楽しさがないせいかな、と思います。
「龍の宮物語」のときも、説明が足りないと思いましたが、今回も同じ感想です。
ありちゃんの英語の歌は良かったけど題名が思い出せず。
ただ知っている歌だったのもよかったのかも。
ちょっと変わったサングラスの演舞は、週刊誌で顔を隠す時に目に線を入れるような見た目なので、どうしても悪人っぽくみえるし、いまいち。
途中で礼真琴はサングラスを外してましたし、そのほうが良かった。
あとは、ありちゃんの2番手羽が大きくて、正二番手になったという喜びでいっぱい。
2番手というのはいい役がもらえるんだなぁというのも実感できたし。
この調子でしばらくいい時期を楽しんでほしいものです。
ロビーのお花のアレンジ。上から撮ってみた↓
普通に撮るとこんな感じ。
オーケストラ
今年から上演回数が減らされて、平日2回目の公演を観ることは減りそうです。
この日は午後1時からの公演で終わってからもお店があいてて、外も明るかったのでその点は良かったです。
レビューはいまいちだったけど、全体としての満足度は高かったのですが、やっぱり2日連続はつかれるので今年の観劇予定を決める時にもっと注意しようと思いました。
次の花組公演は、大劇場の一般発売が今日からで、立見席は午後になっても残っていました。
ただし、東京はどうなるのかな。
今年の目標
もし、チケットが手に入らなくても、それはそれで諦めて次のことを考えよう、そして宝塚以外の舞台をもっと見よう、と思います。
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