宝塚大劇場で月組『フリューゲル』を観てきました。



チケットは宝塚友の会の第二次抽選で、
久々に前方席、一桁列です。
そして、番号は1番。つまり一番端っこ。
でも、花道に出てくる人がすぐ前に見える席でした。

この前の観劇が立ち見だったことを思うとかなりありがたいお席でした。

コロナによる規制もなくなって生オーケストラ

平日の2回目の公演で、友の会で500円の割引あり。

お話は東西ドイツが統一される1年前、
主人公は東側の軍人で、ヒロインは西側の歌手。
東側でコンサートを開くことが話しの中心で、そこにテロを予防する話し、
主人公の子供の頃の話、母親が元ナチス党員だったとか、ソ連の兵士を国外に逃す話とかがからんで、全体はコメディ。
思ったより面白い話でした。

まだ発表されてないけど、月城かなとは次で退団なのかな、とつい考えてしまいます。
そして次はちなつ(鳳月杏)なのかなと。

ちなつがいるおかげで話が締まるけど、主役をやってもきっと上手いはず。
すでに貫禄もすごくあるし。
ショーの黒い羽姿、ほとんどトップだった!
お芝居の役は、悪役でラストは切ない。東西ドイツの統一を望まない人もいたんだろうなぁと。


風間柚乃の役は、結局歌手のマネージャー以外に何者だったのか、よく聞こえませんでした。
最後の方ベレー帽を被ってたし軍人なのかな。
家に帰ってから調べました。
正体は・・納豆ではなくて、・・・・
ちゃんとブログで教えてもらってたのにすっかり忘れてました。
おだちん大活躍でした。


若手二人もそれぞれお役をもらってて、

幕開きすぐから出てくる、東ドイツの物理学者の女性アンジー(桃歌雪)、のちのメルケル首相をモデルにしてるって、ブログを教えてもらわなかったらわかりませんでした。
でも、東西統一後、初めて西のビールを飲んだとか、手記にある文章だったと思う。

他にも、若い女性アスリート二人組(彩みちると羽音みか)
組長さん(梨花ますみ)演じる軍人と、
女性の役がいっぱいあってよかった。
主人公の母親役(白雪さちか)、とても上手かった。若いのに老けた演技で。
なにより、主演のくらげちゃん(海乃美月)、うまいし、登場しただけで人目を引くやっぱりトップ娘役にふさわしいし、演技力も素晴らしい。たぶんれいこさん(月城かなと)と同時退団だろうしもったいない。

所々に挟まれる80年代の音楽もよかった。
ギャグも効いてました。賄賂にドーピングに引っかからないサプリ10年分!とか(笑)。

席はかなり端っこなのでこんな感じでみえました。

いつものフロアのお花のアレンジ。
この階段の前でチイカワも写真を撮ったののね。

後半のショー、『万華鏡百景色』


万華鏡は、まんげきょうではなく「ばんかきょう」と読ませる。これが大劇場デビューの新しい演出家(栗田優香)ということで、なんとなく中身も今までの人とちょっと違う。

万華鏡の付喪神のちなつが現れて、そこから時代を江戸時代に戻して、と。
芥川龍之介の地獄変を読んでたらもっとよくわかったかも。
歌の歌詞が聞き取れないところが当て、全部は理解できませんでしたが、内容は面白く、あっという間に終わりました。
またみたいなぁ。

客席降りもありました。
そして、花道の端っこに出てくる生徒さん、よく目があった、という勘違いが起きるのですが、今回は完全に目があって、笑ってくれました。なぜか爆笑。
そういうのも1階の前の席はありがたいなぁ。
ただし、2階席にも客席振りがあったので、2階でも良かったのかも。

お芝居のフリューゲルと、ショーの万華鏡百景色どちらも良かったし、お芝居の中で、次は日本へ行ってこのショーを見るって台詞も入ってました。
でも、どのような組み合わせになるかはぜんぜん決まってなくて偶然らしいです。今回はいい組み合わせになってました。